ランチアデルタ16Vの作業に着手
工具使用率の満足度は100% それがデルタです


ランチアデルタ16Vは、トランスミッション降ろしの作業に着手しました。
工場のレイアウトの段取りをうまく組み立て、ようやくデルタの作業を開始できる環境となりました。

真夏を迎える前には何としても完結させたい作業であります。
デルタと向き合う場合、カロリー消費量がおのずと増えますので、真夏は避けたいのですよ。

とは言っても、自然の気候には逆らえず。作業しているときの湿度と温度はみるみる上昇していました。
ミッション降ろしの際には、トランスファを取り外すのですが、流石はデルタ。
見えない所のボルトが沢山存在します。

そんな中で、冒頭画像のツールが活躍します。
以前にも取り上げた「 Snap-On RTBM13 」やはり冴えた良い仕事をします。
オルタネータ裏側に位置するブラケットを固定するボルト。
手探りで位置関係を把握し、工具をかけても力が上手く掛けられず、緩みません。

そこで RTBM13 の出番です。

狭小スペースにする~っと潜り込ませるようにセットします。

工具に横方向の力が掛からぬように、狙いを定めて「コンッ」と一撃。

楽勝に緩める事が出来ました。コンっとやってしまって良いのかどうかはグレーですが。。

トランスファを取り外す事は完了しました。大分眺めが良くなってきました。

気付けば、作業台の上には無数の工具があれやこれやと。
私は、作業台や工具箱が乱雑になる・乱れる事がとても嫌いなので、いつもは割と整頓しながら作業を進めるのです。

ですが、お相手様がデルタの場合はちょっと事情が変わります。
色々な工具が都度都度必要になるので、なかなか理想通りには進める事ができません。
でも、ありとあらゆる工具を使用出来るという意味では、満足感はとても高いです。
これはメカニックにとっては嬉しい事でして、工具の長さや特徴をうまく使い分けながら取り組む事が出来ます。

料理をする際には、出来上がってテーブルに並べる頃にはキッチンの洗い物を終えているタイプの人間です。
何時の頃からか、現場作業においても同様に進行する様になりました。

トランスファを外した後は、即時片付けを行い、次の作業に移行しました。
引き続き作業を進めていきます。
Written by Hashimoto

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