ルーテシア3RS 細かな改善を色々と施工
フルメンテナンス進行中


今回は色々とありました。作業を進める中で順調に進める事が出来る事、考える事が必要な事。車にもいろいろな個性があります。

冒頭画像はステージ1メンテナンスを完了し、バッテリターミナルを交換した様子です。定番作業ですね。
交換前のターミナルは状態が酷くなっていました。

バッテリターミナルが変色しています。これは、純正ターミナルの接触面積の少なさから電圧降下を起こす事で発熱を起こし、金属が酸化する事でご覧の状況に変化してしまいます。
こうなると、抵抗値が高まり更に通電性が悪くなります。
電圧の安定化を実現するには程遠いコンディションです。

HId→LEDへのコンバージョンを行います。
裏のフタを開けて???H7のバーナーが装着されていました。本来はH1が正しいです。
H7を装着する為にライト台座を削り込んでいました。
作業開始の段階でヘッドライトの配線処理に不安を感じていましたが、予想的中でした。

HIDコンバージョンの作業方法は色々とやり方があります。
今回の場合、リレーからの電源を新設していました。左のヘッドライトの電源線をトリガーにし、右のライトに電源を引き込んでいました。
そうすると右のライトの電源線は未使用となります。
問題は未使用の電源線を、H1ライトの金属台座に丁寧に差し込んであった事。
「あ~・・・これはもしかしたら、右のライト点灯しないかも?」っと嫌な予感は的中。LEDへの変更後、右のライトに電源が供給されていないので不点灯となりました。

原因はこちら。右のライト用のフューズ断線です。当然の事ですね。意図的に短絡させてしまっていたのですから。

フューズボックスはエンジンルーム内バッテリ横に位置します。
オーナーズマニュアルには、エンジンルーム内のフューズについては配置の記載が無いのでひとつひとつ調べて見つけました。

フューズボックスの分解時に気付きました。
ルーテシア3RSは、エアインテーク経路が負荷状態により可変する機能を備えます。
経路の切り替えを行う電気部品に接続するコネクタの配線が、噛み込みを起こし外皮が潰れています。

断線していたらいけないので、外皮をそっと捲り、中の銅線状態を点検しておきました。結果は無事でした。

リヤ側のブレーキパッドのテンションスプリングが、キャリパからはみ出ていました。

そうすると、パッドの位置が定まらなくなります。それにより、ずれた状態で使う事になりますので、段付き摩耗を起こしていました。


気持ち良い位の段付き摩耗です。いつ頃からかは分かりませんが、この摩耗量を見る限り結構な期間が過ぎていそうです。
組み付け方には注意が必要ですね。
パッド&ロータを交換し、見た目も整いました。フロントキャリパと同じく、汚れを拭い美化を意識します。
こうなるだけで、見た目年齢が一気に若返ります。ブレーキシステムの汚れは、ユーザーさんは諦めがちですが色々な手法でリファインする事も可能です。

作業後半に色々とありました。ようやく仕上がりまであと少し!の状況に到達しました。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

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