FIAT500 車高調整式サスペンションをリセッティング

現在進行中の作業をご紹介。

フィアット500 乗り心地の改善についての問い合わせ件数が非常に多い車種のひとつです。

今回のケースは、ビルシュタインB14 車高調整式サスペンションの乗り心地改善を主たる目的とした
作業をお届けします。
この様な作業を 仕様変更 と呼んでいます。

現在のサスペンションの状態を路上テストや、SDLテストにより診断し、お客様とのカウンセリングにより
方向性を決定し、その後エナペタル社との打ち合わせを行い、仕様変更の内容を決定します。

今回は、フロントダンパーの減衰特性の変更・バネレート及び自由長の変更・
リヤダンパーの伸び側及び縮み側の減衰変更・スフェリカルアッパーの組み付け
といった内容で手を加えていきます。

そもそも、市販の車高調整式サスペンションの場合、フロントスプリングのセッティングの甘さが
気になる事が多く(テンションを沢山かけなければ思う車高にならない、など)、そうなると乗り味に
硬さが際立つ事が多い為、サスペンションの動き・性能・乗り心地を追求する場合はスプリングの
見直しが必要となる事が多いです。

こういった点を考慮し、今回の仕様変更した足回り部品が揃いました。
CIMG2002
BILSTEIN B14 エナペタルチューニング
SWIFTスプリング
SessAスフェリカルアッパー
SessAスラストベアリング
こんな感じのパーツラインナップです。

前後ともに、減衰特性を変更したショックアブソーバ
自由長と、レートを変更した組み付け予定のスプリング
CIMG2004 CIMG2008

スフェリカルアッパー (キャンバーとキャスタが1°ずつ増加するタイプ)
スフェリカルアッパー専用 薄型スラストベアリング
CIMG2010 CIMG2011

さて、どんな感じに仕上がるのでしょうか。
仕上がりが楽しみな1台です。

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