ツインエアー 16万キロ 発電機交換の適正時期でした


お預かり中フィアット500 ツインエアーは走行距離が16万キロを越え、今回のタイミングで発電機の交換を行う運びとなりました。

数年前よりも格段に発電機を交換する機会が増えたのは、1台の車に永く乗る方が増えている事が理由の一つである事と、一昔よりも20万キロそしてその先を目指すことが可能なクルマが増えているという事ですね。
クルマの長寿命化、理想的な事だと思います。
使い捨てでは無く、手を入れる事で使い続ける事が可能になる事を、これまでに実践し続けてきた当社ですので、より多くの方々にメンテナンスを通じて知る車との向き合い方を知って頂けると嬉しいです。

ツインエアーのエンジンは2気筒だけあって、設計がコンパクト。
その他の兄弟車よりも発電機の入れ替えは作業性が良いです。
何かが邪魔になって取り出せない事が多々ある中、発電機以外の分解は不要であるのは嬉しい事です。
エアコン配管を取り外す必要もありませんので、ガス回収・リチャージも不要です。

残量は1/3以下位?でしょうか。
大分この感じに見慣れてきました。

スリップリングの段付き摩耗も確認済しました。

最近では出力120Aの発電機がデフォルトの様ですね。
ツインエアー用も120Aです。
充電制御を行う事や、アイドルストップが備わる事から、発電機の仕事量が重要視されているのは間違いなさそうです。


組み換え後に、オシロスコープによる作動確認を行いました。

室内で操作可能な電気負荷は全てを作動状態にしています。
元々が発電電圧が低かったわけではありませんが、交換後に僅かですが発生電圧の上昇を確認できます。
保存したデータを呼び出し、計測中の画面に重ねています。
14.0や14.1の表示が交換後のオルタネータによる、全負荷作動中の発電電圧です。
そのグラフの僅か下側に表示されているのが、交換前の発電機による電圧。

もっと大きな差が読み取れると嬉しいのですが、最近の電気部品の出来の良さですかね。
最後の最後まで良い仕事を成し遂げます。

Written by Hashimoto

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