メガーヌ3RSにV-UP16の取付


一連のご依頼作業を終え、残す作業は点火系統の強化「V-UP16」の取付です。

ルーテシア3RSと基本的には同じエンジンを搭載するメガーヌ3RS。
いわゆる F4 シリーズエンジンです。大きく違う点は、過給器付か自然吸気かですね。

過給器付と自然吸気の決定的な違いは、基本設計の中の圧縮比でしょうか。
メガーヌ3RSは 8.6:1
ルーテシア3RSは 11.5:1
ターボ車はパワーバンドに乗ればめっぽう速く、頭打ちは速く訪れます。
自然吸気の場合、伸びやかに吹き上がり気持ちの良い時間が長く、ピークパワーはレブリミット付近である事が多いです。
好みの分かれるポイントです。
参考までに、両車のスペックです。
メガーヌでは250馬力を得られる回転数は5500回転
ルーテシアは202馬力を得られる回転数は7100回転
結論!ルノースポールは楽しいクルマって事ですね。

どちらを選ぶかはあなた次第。

ターボ車は、低回転トルクが薄いのですが、そこで役立つのは「V-UP16」です。
メガーヌの場合、4番と3番に接続されているオレンジ色の配線が、電源線ですからその2本に結線を行います。


V-UP16の入出力に対して結線を行い、絶縁処理と配線の結束を完了させます。

VUP16は、2Pのコネクタで繋ぎ合わせるのですが、万が一本体の故障により電源回路が遮断された場合に、即時純正回路に復帰させるための「バイパスカプラ」も用意します。


メガーヌへの装着定番箇所に、「専用のステー」を介して固定を行います。

装着後は、アイドリング時のクラッチミートへの気遣いが減ることが直ぐに感じ取れます。
走り始めてからの違いは、ターボが回り始める前の厚みが増すことが印象的です。
ターボが回ってからの加速が強烈な車ですので、そこから先の違いは乗り慣れたユーザー様で無ければなかなか気付けないかも知れません。
Written by Hashimoto

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