一世風靡したTWINGO1 とてもレアな車になりました
ルノートゥインゴ1 1993年のデビューから早いもので32年が経過しました。
もの凄い数の販売台数を誇り、老若男女を問わずあらゆる世代に愛された初代トゥインゴ。
その後、TWINGO2~現行の3と、モデルチェンジを果たしながら現代まで現役街道を走り続けるコンパクトカーの代名詞です。
しかし、トゥインゴ1は絶滅危惧種になってしまいました。
あれだけ沢山手掛けたトゥインゴは皆、どこへ行ってしまったのでしょう。
現在、弊社で整備をお任せ頂くトゥインゴ1は2台のみとなりました。
部品の流通が悪くなり、欲しい部品・必要な部品を迅速にご用意する事が難しくなり、整備を行うに当たっては
事前にパーツ手配の段取りを行う必要があります。
今回は、タイミングベルトを中心に、冷却系統の消耗品をリファインします。
殆どのパーツは、純正品では無くOEMとして集めました。
奇跡的に、国内にひとつのみ残っていたのは、純正品のサーモスタットです。
正規ルートで在庫確認をしたところ「1個のみ国内有り」の回答には驚きました。
慌てて手配をした事は、言うまでも無く。無事にラスト1を引き当てました。
振り返れば、新車から未交換であった樹脂製サーモスタットは機能面での不備は無く、樹脂という事もあり交換を行います。
取り外した使用過程にあるサーモスタットを、強度保持確認の為にプライヤで握ってみます。
なんとも驚きの結果でした。
柔軟性も持ち合わせており、砕けることは無く保持しています。
絶対に砕けると思ったのですが、この頃の樹脂部品の強度は凄いと改めて過去の製品の強さを思い知りました。
こちらは純正品の入手は出来ず、海外取り寄せのOEM製品。
クーラント・リザーブタンクです。
サーモスタットとは異なり、こちらは顕著に劣化している様子です。
風化しそうな樹脂ですので、ポロポロと削れてくる。そんな消耗具合をみせていました。
ホースの差し込み口が一つ多いので、そこは別の方法で塞いで使用したいと思います。
先日ご紹介した、エンジンマウント。これは本当に酷かったです。
全くの支えになっていないので、交換後の車体全体の静粛性に驚きました。
長年乗り続けるにあたり、部品の確保は大切です。
時にはスペアパーツを管理することも重要と言えますね。
Written by Hashimoto