高回転型エンジンにピッタリのMSA
MSA=マルチスパークアンプ

車検整備でのお預りをさせて頂いている、ルーテシア3RSはアップグレード作業として「MSA(マルチスパークアンプ)」の取り付けご依頼を頂いています。

マルチスパークアンプは、その名の通り複数回の点火を行う為の制御装置であります。
殆どの車は、シングルスパーク制御をしている為、スパークプラグより放つ点火の回数は、燃焼行程1回につき1回の点火制御となります。
筒内噴射(直噴)エンジンには、常時では無いですが必要に応じて複数回点火を行うエンジンが存在します。
点火回数の増加は、燃焼効率を向上するにあたり有効である事が、そういった事例を知るとよく分かります。
メーカーが採用する主な意図は、ミスファイアを防ぐ事であり、スポーツ性能向上という意味で採用する事は滅多と無いはず。
それを可能とするのが、今回取付を行うMSAです。
MSAは、弊社の取り扱う様々な車種に点火制御別で専用に設計しています。
その仕様により増加する回数は様々ですが、3800回転までは4回or5回 それ以上の回転数では2回 の点火を出来るように設計しています。
車輌側の配線に、MSAからの出力線を繋ぎ合わせます。
ルーテシア3RSの場合、独立コイルが4本のプラグの上に被さる ダイレクトイグニッション です。
この場合、点火信号がコイルそれぞれに入力される場合が多いのですが、その例にはまらず2本のみが点火信号という設計です。

なので用いるMSAも2チャンネル仕様となります。
アバルトなどには4チャンネル仕様を用います。
点火信号線に、MSAの出力線を並列で結線し、絶縁処理を行います。
エラーの介入などは無く、安心してご利用頂ける製品です。


V-UP16は既に装着を頂いていましたので、そのステーの裏側にMSAをセットします。
ステーはバルクヘッドカバーのボルトに共締めにて、固定しています。
F4エンジンの持ち味を存分に堪能できる、パンチの効いた吹き上がり追従性が自慢のMSAは、モーターの様に鋭くレッドゾーンへと導きます。
Written by Hashimoto













