盛大な緩みが起きていました
2代目セイチェントのタイミングベルト

2代目セイチェントのタイミングベルト交換を行っています。
1100ccファイアエンジンは、イタリアを代表する大衆エンジンです。
このエンジンが派生し、最終的にはアバルトに搭載される1.4Tまで発展しました。
アバルトに搭載される物と、腰下の基本構造はそのままに、クランクボルトのサイズを強化し、ツインカムヘッド+過給器で武装した事には驚きです。
ベルトコンディションは良くは無いですが、棄権では無い。そんな印象です。
画像にありませんが、ウォータポンプだけが新しいことから途中のタイミングでポンプのみの交換を行った事も予想できます。

前期のファイアエンジンは、ベルトの幅の狭い物が装着されています。
その為、ベルトの伸びが発生しやすく、ベルト交換の際に撓みが生じている事は少なくありません。

あと少し、緩くなると(張りが)テンショナを緩めずに、ベルトを外せるレベルです。
こういう時に、エンジンが逆回転するとベルトのコマ飛びを誘発します。危険です。
ベルトタイミングにクセのあるエンジンです。
カムとクランクに溝があり、タイミングマークで合わせるのですが、どうにもハッキリしないマークです。

カムシャフト本体とスプロケットはキー溝で位置決めされているので、フリーでは動きません。
ヘッド側に存在する三角のマークと、カプスプロケに存在する合わせ用の溝が微妙にズレている様に見えます。
ヒトこまズレているかと言われると、そうでは無くせいぜい半こま強程度です。
OHCのエンジンなので、どちらかにズレが生じていればエンジンの調子はイマイチなはず。
こういう場面は、色々と考えさせられるものです。

古いベルトに、これまでのカム位置をマークし、一度外してヒトこまずらして組み直してみたり。
色々と試行錯誤はしてみるものの、正しいのは今の位置という結論に至りました。
オルタネータとクーラーを駆動する為のベルトは、それぞれを手動式のテンショナで張ります。
ベアリングの点検を行うと、回転の抵抗感はあるものの気になってシールを捲ると、グリスが枯渇していました。
抵抗感を感じたのは、シールのリップ部の摺動抵抗だった様です。

グリスの[ちょう度]があり、高耐久なグリスを詰め込み延命しました。
ベアリングノイズの少ないエンジンは、心地良いですからね。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto













