これは重たいはずだ
ABARTHクラッチディスク厚と踏力の関係性

アバルト500 初期モデル(312A1エンジン搭載車)のクラッチ交換とライトウェイト・フライホイールのセットアップです。
まず初めに。
アバルトにお乗りの方々で、車いじりに興味のある場合、距離に問わず軽量フライホイールのインストールは迷わず選択をしていただく事をお勧めします。
細かなチューニングを繰り返すより、大物を一発組み込むことで土台作りに大きく貢献します。
そのうえで、足りない箇所と強化する部分を模索されることでより一層楽しいアバルトに仕立てることが可能です。
今回は、堪えて堪えてからのインストールとなりました。
よって、クラッチペダルの操作力が大きく育ってからの施工となります。
このクラッチ操作力の測定から、消耗したクラッチが及ぼす過重値の影響がよくわかります。
重たいクラッチは、ペダルの踏み始め~中間位置くらいまでが最も重たくなります。
その様子を測定したのが次の画像となります。
クラッチディスクが減ることで、カバーのダイヤフラムスプリングの角度が立ちます。
そうすると、スプリング反発力を抑え込みながら押し込む必要が生じます。
その経過の最大荷重値が184キロ。結構な数値を叩き出しています。

そのまま踏み込み続け、クラッチが切れる頃には過重値は下がり 138キロの数値を確認しました。

実際の操作感としては、ペダルを踏み始めると重たさを左足に感じ2/3位を踏んだ後のクラッチが切れる頃には何となく軽くなった様に感じます。
上記の測定は、その様子を数値化したものです。
次に、新しいクラッチを操作するとどうでしょう。

極端に重たい箇所は、操作途中で発生せず、クラッチが切れるタイミングが最も重たくなる。
正常な状態といえます。
外したディスクと、新しいディスクの比較を行うとその厚みの違いが歴然でした。


1.2ミリの消耗を確認。この数値は、新品時の厚みによりよく減っていたのか、そうでもないのか、の判断を行います。
アバルトの場合は1.2ミリは十分に使った。よく減っていると判断できます。
アバルトのフライホイールには2種類のサイズ設定があります。
カバー取り付け面から、ディスク面までの距離が異なります。
これにより、弊社の製品は設定を分けているということになります。

ここの寸法も重要なポイントです。
ぱっと見が同じでも、微妙に寸法が異なるとクラッチが切れない問題が発生します。
アバルトの場合は種類はあまり無いですが、ツインエアーは要注意です。


クラッチメカの単体チェック~フライホイールの取り付けを行い、各部の組み戻しを行います。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto













