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工場通信

FIAT PANDA 141 フルメンテナンスに向けての下準備

投稿が前後していますが、パンダリフレッシュの作業前の点検風景です。

エンジン機関廻りの整備も行う為、その作業前の点検を行っています。

エンジンのコンプレッションロステスト
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コンプレッションロステスタが登場する試験は、最近は減りました。
それだけエンジンの耐久性が向上しているということです。
機械的に潜む不具合を検知するには、最高のツールです。

スパークプラグを取り外し、シリンダに対して1気筒ずつ、テスタを介して圧縮空気を
送り込みます。
この時、試験を行うシリンダは圧縮上死点にしておきます。

圧縮上死点とは...
「インテークバルブよりシリンダ内に吸い込まれた混合気が、上昇行程にある
ピストンにより最大圧まで高められた状態。すなわち吸入・排気どちらのバルブ
も閉じ、ピストンが最も高い位置にいる状態の事」
(ちなみに、この混合気への点火は上死点の少し手前で行われる)

この状態の燃焼室内へ圧縮空気を入れることにより、何パーセントの空気が
リークするのかを判断する為のテストがコンプレッションロステストです。

注入した空気が、スロットルボディから「ス~」っと漏れていれば、インテークバルブの
気密が保たれていないと判断出来ます。
排気出口からの漏れならば、エキゾーストバルブの気密不良。
オイルフィラーキャップより漏れていれば、ピストンリングの損傷。
と、判断の仕方が色々とあります。
また、隣り合うシリンダで漏れていたりすると、ヘッドガスケット。。。などなど。
ケースバイケースの判断が必要となってきます。

このパンダのエンジンの場合、大きな不具合は点検作業では見つかっていません。
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3気筒分のテスト結果です。
全体的に10%以内で、どれもブローバイラインよりエアー漏れですので正常範囲ともいえます。

ただし、相手はパンダです。
永年走破したエンジンでは不安も付いて回ります。
以前にこの様な実例もありますし。
ここは、しっかりと予防整備を施します。

念のため、クーラントラインへの燃焼ガス混入も調べてみました。
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排気ガス成分は、未検出。優秀です。

でも、安心かつ、調子よくすべく、しっかりと作業を行って行きますよ!