荷重値チェックの重要性


クラッチの交換作業を進めているアバルトは、クラッチディスクの状態確認を行っています。
スリットが消えているため、結構減っていると思いきやリベットまでの距離はまだ余裕があるためペラペラという程の減り具合ではありません。

これから組付ける新しいクラッチディスクの表面状態の比較

これまで使用していたディスクの厚みと、これから装着する新品ディスクの厚みを比較。

消耗は約1mm程度でした。
消耗量的には然程でも無いのですが、これが重量的にどの程度のレベルなのかが気になり、計測を行います。

これまで使用してきたディスクとカバーをDMFにセットし、最大荷重値の測定を行うと「192キロ」のかなり高めの数値を計測しました。

今回は、DMF→ライトウェイトフライホイールへの変更を行いますので使用するパーツをセットし、同様の荷重値チェック。
「121キロ」ですので予想通りの数値を計測したことになります。

この様に荷重値測定を行う事で、組み付け後の結果をイメージしやすくなります。
また、新品部品と言えども組み付け後に「クラッチが切れない」というアクシデントを未然に防ぐことも出来るため一石二鳥です。

DMFから、ライトウェイトフライホイールに変更する事でアバルトの持つ魅力をグンと引きあげます。
ジェントルで大人の乗り物では無い、やんちゃさがウリのアバルト。
魅力にブレーキを掛けているのが、重量の重たいDMFです。
軽量品に置き換える事で、エンジン性能の制限が解き放たれ、本来の運動性能を体験可能となる。
魅力の詰まったメカニカルパーツです。

ミッションを搭載し、サブフレームをセットに移ろうと思った際に目に飛び込むのが
「ロワアームブッシュの劣化」でした。

こういう場合、SessAロワアームブッシュへの組み換えを行う事が多いのですが今回は純正ブッシュを使っての組み換えです。



ミッション搭載前に施工済みであった、ロッドエンドの組み換え。

この後は全体的な組み付けを行い、アライメント作業に移ります。
Written by Hashimoto

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