16万キロ カングーはタイミングベルト交換
永きに渡り、整備をお任せ頂くお客様のお車、ルノー・カングー2 K4M は16万キロを越えたあたり。
昨年の車検時に「次回の法定点検の際にはタイミングベルトの交換を行いましょう。」とご案内をさせて頂いていました。
それから1年が経過、予定通りに施工を行います。
昨年の点検時には気にならなかった、ベルト背面のひび割れ。
今回は状況が変わっていました。深くはないものの、全体に細かなひび割れが及んでいます。
カムポジション確認・固定用のツールのセット。
若干ですが、ポジションにはズレが起きていました。
2つのカムプーリを緩め、適正位置への修正も施工を行います。
今回、点検の結果としては問題の無いクランクプーリ。
走行距離を考えると、このタイミングでの交換が正解と判断します。
スチールプーリにラバー層が備わるのは、補機類へのトルク入力を緩和させる為。
ラバー層の劣化により、プーリーの内周・外周が空転を始めます。
最終的には外周が脱落するという嬉しくは無い結末が待つので、適切なタイミングでの交換を行うのが大切。
プーリセンターボルトを規定値で締め付けを行い、各部の組み上げを進めます。
Written by Hashimoto