ルーテシア3RS サスペンション・リファイン


サスペンションのフルリファインを、ルーテシア3RSのお客様よりご依頼頂きました。

今回の施工内容
◆ハイスペック・スタンダード・ダンパーを用いてショックアブソーバの交換
◆ストラット・アッパーマウントの交換
◆ダブルアクスルストラット 可動部のベアリング交換
◆タイロッド&タイロッドエンドの交換
◆リジッドメンバーの組付け
◆4輪アライメントの測定・調整

いざ作業を開始しようと、ワイパーカウルを取り外し、ダンパートップカバーを開けると大変な事になっていました。
雨水が溜り、それがきっかけで錆びが発生。ダンパートップボルトは酷い状態になっていました。
ストラットアッパーの向こう側には、この中に入って来た水を排水する為のドレンが存在するのですが、汚れにより詰まっていて水溜まりができていました。

今回の施行対象部分を分解。
ルーテシア3RSの作業を行う場合、ほぼ全車に対して必要になるのがダブルアクスルストラットのベアリングの組替えです。
複雑な構造・高負荷が掛かる場所と言う事もあり、徐々に劣化が進みます。
最初は気のせいかな?と流してしまう症状が起きるのですが、それが徐々に大きくなり違和感を感じるようになります。

アルミパーツの洗浄を行い、ベアリングの組替えも完了。

今回の施工車輌はコイルスプリングの折損が起きておらず、無事な状態です。
注意しないといけないのは、スプリングに巻かれた保護チューブを取り払うこと。
このチューブ内に湿気がこもり、錆を誘ってやがて折損すると言う流れです。

ダンパーのロワシートと、スプリングの接触面にのみ、排水機構を備えた保護材を取り付けます。

サブフレームとボディの凝結部、メンバーサポートに圧入されているラバーを抜き取り、スチール削り出し材を圧入・溶接。
リジッドメンバーの組付けも終えました。

ガタツキの非常に多かった、タイロッド部のリファイン。
末端のタイロッドエンドも交換します。

リファイン後のタイロッドは節度がしっかりとあり、シャキッとするのが印象的です。

この部分にガタが生じると、ステアリングホイールをしっかりと保持していても、路面状況によりタイヤが左右に微量ですが動きます。
それにより直進状態での安定性が欠け、チョロ付く様に感じます。


フロント側の各部が組み替えを終え、リファインとアップグレードの完了!
引き続きリヤ側も施行し、アライメント作業へと移ります。
Written by Hashimoto

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