シフト操作の引っ掛かりに効果があるかも?
V-UP16の取付も合わせて施工
「1速ギヤに入りずらい・3速ギヤに入りずらい」
ルーテシア3RS乗りの方から頂くご相談案件の中で多い内容です。
理由はいくつかありまして、代表例を以下に記します。
◆ミッションオイルの劣化・不一致
◆シンクロ機能の損失
◆シフトレバー下側のスクリュの緩み
◆シフトコントロールケーブルの調整不良
◆クラッチメカニズムの消耗・油圧シリンダの劣化やエア噛み
どれも修理が可能な内容です。
今回のルーテシアの場合、3段目の内容は過去に実施済み。4段目の作業を実施しようと思います。
簡単に調整が出来れば良いのですが、構造上ですが結構な分解が必要です。
バッテリ・バッテリケース・エアクリーナボックス・バッテリトレー これらを取り外す事で、コントロールケーブルを目視確認できる様になります。
オレンジ色の樹脂部品が備わるケーブルが、調整対象箇所。
役割は、シフトレバー左右方向の動きを担います。
もう片方のケーブルは前後方向の動きを担います。
左右方向の調整は、ごく微量な調整が必要となる事が多く、驚くほどにシフト操作に良い効果をもたらします。
左右の位置関係が僅かにズレるだけで、前後方向に引っかかりが生じますので、慎重な調整を強いられます。
今回は1ミリに及ばない範囲の調整を行いました。
調整開始前の設定値を残しておかなければ、見失うほどの内容です。
シフトレバーの動きを確認し、改善に期待が持てる変化が出ました。
試運転の前に、この流れでV-UP16の取付を進めます。
接続を行うのは、タイミングベルト側を4番シリンダとすると、4・3 のイグニッションコイルコネクタ。
そのコネクタの上側端子が電源線です。白く映って見えますが紫色の配線です。
紫色の配線を切断・コイル側にオレンジ線を・ECU側に赤線をそれぞれ繋ぎ合わせます。(赤線はトリガーですので1本のみでOK)
各配線を絶縁処理し、邪魔にならない場所に配線を沿わせて固定したV-UP16のコネクタと接続します。
V-UP16の取付により、3000回転から訪れるパワーバンドの盛り上がりがスープアップし、力強い走りを体感する事が可能に。
エンジン特性との相性が非常に良く、お勧めです。
シフト操作については、気になる症状が緩和され解決方向に向かったと思います。
Written by Hashimoto