C4カクタス ETG5 クラッチ交換

HM01(1.2L 3気筒)エンジン搭載のC4 カクタスは、クラッチ交換の時期を迎えた為、事前の部品調達など段取りを進めていました。
切羽詰まった状況では無かった為、何ヶ月間かお待ち頂き、満を持しての作業着手となります。
分解開始前に、ETG5の制御システムと相性の良いテスターを確認する為、保有する診断機を全て接続し、事前の予習を行いました。

自動クラッチ・変速機構を備える、トルコン制御では無いATは、テスタによる設定・書き込みは欠かせません。
セレスピード・デュアロジック・MTAがそうであるように、ETG5も同様です。
あれこれ試した結果、ダイアグボックスが最適であると確認します。(それ以外のテスタは設定項目を持ち合わせておらずでした)
何が出来て、どこまで読めるかを確認し、分解作業を進めます。
事前の準備に少々時間を取られてしまいました。
でも、そういう時間は必要だと言い聞かせています。

車輌に装着された状態の、使い込んだクラッチカバーの様子。
クローズアップして見てみると、随分とお疲れの様に見えますね。段付き摩耗が進んでいます。

この段付き摩耗は、レリーズベアリングとの緩衝面であります。
金属同士の擦れ合いが、積もり積もるとご覧の様に形を変えてくるもの。
フライホイールを取り外さなければ、微量レベルのオイル漏れは気付けないもの。
クランクシールに目を向けると、明らかなオイル滲みを確認しました。


施行の慣れたエンジンとは異なり、シールの形状がいつもと違います。
シールの素材は、気難しさでは有名なPA系 テフロンシールです。
BA系のラバー素材よりも、シールに硬さがある為に組付け辛いです。

クリヤーファイルをカットして、新調に組付けるのが最善です。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto













