1.6THPレデューサをリセッティング

車検整備でお預りをさせて頂いているDS3の作業です。
このエンジンに適応したレデューサが、リリースされたのが15年近くも前の話です。
当車輌には、丁度その頃に取付をさせて頂いた覚えがあります。
特に何か問題があるわけでも無く、定期的にリードバルブのクリーニングを行うだけでずっと使い続けられる機能部品のひとつ「クランクケース減圧バルブ・レデューサ」です。
従来は、PCVの機能を停止させ、そこにレデューサをセットすると言うのが基本の取り付け方法でした。
PCVとレデューサを併用すると、ブローバイガスを排出させ過ぎる事となり、クランクケースが負圧になる為に危険というのが理由です。
今回、新たにレデューサにセットしたのが「リリーフバルブ機構」です。
冒頭画像がリリーフバルブを併用した、レデューサのセット方法であります。
この様にセットする事により、エンジンにあらかじめ備わるPCVの機能を残したまま、レデューサの装着が可能となります。
今回の仕様変更に際して、封鎖していたPCVラインを元に戻しました。
PCVラインはこの位置に備わります。

カムカバーに向かって左奥側に、インテークマニホールドと繋がる太いホースが存在します。
ターボの過給が掛らない状態では、ここから負圧を使ってブローバイガスを吸い出しています。

リリーフバルブは、エンジンより発生する負圧・正圧の状態を検知しリニアに作動します。
それによりブローバイガスの流れをマネージメントする事が可能となります。
負圧が強まり過ぎる場合にはリリーフ回路へスルーし、ブローバイガスを多く処理する必要が有る際はレデューサを通過します。
純正の持つ良い所と、レデューサの機能性を併用したセット方法です。
心なしか、仕様変更前よりもリリーフバルブ式の方が軽くエンジンが回っている?気がする。という印象を感じます。
ご興味のある方はご相談下さい。
Written by Hashimoto













