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工場通信

電圧ロスが原因の発熱 車を壊す一歩手前です

ステージ1メンテナンスを施工しないまま、10年ほどの年月が経過するとどうなるか?
今回は「電圧ロス」のもたらす悪影響をとても分かりやすくデータ採りできました。

車輌はアルファロメオ156GTAです。
電圧ロスが大きく発生していると、あらゆる形となり点検する側へ現れます。
今回はそれが異常加熱という形で現れました。

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バッテリターミナル付近に手を触れた際に、異常に高温になっている場所があった為、実際の温度を測ってみました。
非接触式の温度計のポインターを対象物へ合わせると、なんと 115°!という数値が表示されました。
どう考えても、この温度は異常です。
指先で触れた際に軽いやけどを負いました...。

どの部分の問題かと言いますと。
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赤丸の箇所です。
ここは、バッテターミナルより分岐し、ずらりと並ぶマキシフューズへ電源を供給する所です。
この部分の接点が度重なる接触不良の積み重ねにより、接点抵抗が増大した事により今回の様な状況が発生しました。

では、この部分が発熱している際にどの位の電圧ロスが起きているのかも見てみましょう。
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最も電圧ロスの大きい「A」に対してバッテリポスト「B」との間に何ボルトの電圧差があるのか?
「V・A メータ」を用いることで、アナログによる電圧差(ロス)測定が可能です。
ご覧の様にA~B間に発生する電圧差は 0.8V と確認できます。
計測時、電動ファンが作動する瞬間は この電圧が 1.2Vまで跳ね上がります。

電圧ロスは、各部への供給電圧が下がるだけでは無く、この様に熱へと変わるものなのです。
これがバッテリターミナルメイン部で発生すると、セルモータを回すことができなくなります。

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問題箇所を直接確認すると、やはり黒く変色をしています。
熱により焦げているのですね。
付近にはプラスチックが溶けた残骸も落ちていました。

この様な状況を回避すべく用意しているのが ステージ1メンテナンス です。

今回の様に酷い状態となる前に、手を打つ これが大切だと考えます。