40万キロ目前・156 JTSに起きたアクシデント

アルファロメオ156 JTS 当社サイト「工場通信」に度々登場する車輌です。
走行距離は間もなく40万キロとなりました。
華やかに40万キロ台に突入と思いきや、ここに来て重大なアクシデントが発生しました。
お客様よりトラブルの発生時にご連絡を頂き「なんかまずい事になったかも..」の第一声でした。
レッカー搬送にて車輌が到着し、エンジンルームを開けるとクーラントタンクから真っ黒な液体が流れ出していました。
(クーラントタンクは、エンジン冷却水が入る場所です)
あふれ出している真っ黒の液体は、手触り・匂いから察するにエンジンオイルです。
お客様が動揺したのもよく分かる光景でした。
冷静に見進めて行くと、エンジンオイルのレベルは極単に下がり、レベルゲージには付着しませんでした。
エンジンオイルがクーラントラインに流れ込んでいるのは間違い無いです。
そうなる可能性があるのは2箇所。
その場所の特定も急ぎたいですが、何よりも急がなければいけないのはクーラントラインに流れたオイルを抜き取る事です。
クーラントラインには、ゴム質素材が多用されている事・耐油性能が著しく低い素材である事から、一刻も早く処置が必要で有ります。
冒頭画像は、ラジエタの下側からオイルを抜き取り始めた様子です。
想像以上のオイル流出に驚きました。


水ではなく、オイルです。
比重の関係で、ラジエタ最下部から抜き取る場合は、オイルが混入していると言えども先ずは水が出てくるものです。
水が少し流れ出てきて、その後にオイルが出てくるという事が多いのですが、今回は先ずオイルが出てきます。
この流れで、怪しいと疑いを掛けている箇所の点検に着手します。

ヒートエクスチェンジャ(液熱交換器)は、エンジンオイルと経路と冷却水経路が隣り合う部分です。
オイルクーラとしての役割を担い、高温になるエンジンオイルを冷却水で冷やす事を目的とします。
油圧の方が、クーラントライン圧力よりも勝る事から、熱交換器の経路に損傷が起きるとエンジンオイルがクーラントラインに流れてしまいます。
これだけのオイルが流出する場合、冷却ラインを切り離し、エンジンを始動すればオイルが流れ出てくるのでは無いか?と試みたところ
ダラーっと流出することを確認しました。
起きている事は理解でき、エンジン本体のダメージは無い事を確認済。
熱交換器を変えればOKなのですが、問題は酷い状態のクーラントラインをいかに綺麗に洗浄するか。
作戦を考えます。
まだまだ乗り続けて頂きたいですから、最善を尽くします。
Written by Hashimoto













