アバルト595 フライホイール交換

計画的にアップグレードを実行されているお客様のアバルト。
今回のご依頼は、軽量フライホイールへのコンバートです。
ご相談を頂いたのは2月頃です。余裕を持ったご相談をいただき、ありがたい限りです。
走行距離は1万キロ未満と少なく、とてもコンディションの良い個体です。
人気のアイテム 軽量フライホイール を組付ける場合、作業種別は二分化されます。
ひとつは、走行距離が10万キロ前後でクラッチの交換時期を迎える場合。
もう一つは、今回の様にフライホイールを交換する事が主となる場合。
どちらもそれぞれに目的があり、楽しい作業であります。
というわけで、サクッとミッション降ろしを始めます。



シフトコントロールケーブルのワイヤーエンドには、ラバー素材が使われているのは皆様ご存じの通り。
ここについては、後ほど強化パーツにコンバージョンします。
殆ど消耗を感じないクラッチコンポーネント。
クラッチカバー・ダイヤフラムスプリングの角度は、新品同様に寝ています。

軽量フライホイールに変更する・しない。に関わらずフライホイールを変更する場合には必ず意識しなければいけない事があります。
生産年数の長いアバルトは、その歴史の分だけ部品の設定も増えています。

注意すべき点は、ここ。

クラッチカバーの取り付け面~ディスクの当たり面までの距離。
これは、アバルト問わず全ての車輛に言える事です。
この寸法が変われば、クラッチの切れるタイミングも、密着度も変化します。
基本的には変えてはいけない寸法です。
クラッチ交換で大切なのは、すべての部品が適正か否か・切れ具合と密着度にあります。

純正部品で適正部品を使う場合は心配不要ですが、OEMパーツを使い場合は注意が必要です。
あとは、クラッチディスクの表と裏を間違わないことでしょうか。
アバルトのディスクは、表裏がパと見では見分けづらいことが特徴です。
逆向きであっても組めてしまうという怖さがあります。

[LATO CAMBIO]=ギヤ側
ですから、すなわちミッション側という意味ですね。
この面はミッション側を向いていなければなりません。
私自身、心配性である事が吉と出てか、交換後にクラッチが切れないという場面にはここ20年ほどは遭遇していません。
これは、事前の確認・シミュレーションを行っている事がすべてです。

最近のクルマは、ミッションの脱着に際して分解項目が多く大変な事が多いです。
だからこそ、事前のチェックは重要であります。

ワイヤーエンドをゴム質を持たないダイレクトタイプにコンバージョンし、各部の組付けを進めます。
Written by Hashimoto













