ルノーカングー異音の修理とタイミングベルト一式交換

カングー1.6-16vが異音発生で緊急入院していました。
エンジンを始動させると「ガラガラ」と古いディーゼルエンジンの様な音を響かせます。
お客様は、ここまで乗っていけると思う...との考えでしたが、積載車を出動させて
正解でした。

異音の発生原因はココ。
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オルタネータのプーリです。
何年か前に何台も交換したプーリですが、オリジナルが未だ健在であるのはなかなか珍しいです。

プーリの内部にダンパー機構が備わっており、外見からは分からないのですが
中で劣化が進行するのです。
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内部のダンパー機構が粉砕し、内周と外周に大きな遊びができてしまいます。
エンジンを始動すると、その部分がグラグラと動く為、大きな異音が発生します。
ここまでくると、危険度は大です。

プーリー内からは粉化したダンパーが出てきます。
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このプーリーは、対作品のプーリに交換します。
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合わせて、タイミングベルトは2回目の交換です。
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ベルトの背面には細かいヒビが多数発生し、危険な状態です。

クランクシャフトプーリーを固定するボルトです。
トルク管理後、角度締めを行うボルトの為、再使用は厳禁です。
外したボルトは、実際に伸びていました。
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再使用すると、おそらく切れてしまいます。

カングーのスロットル部は、大きなOリングで気密が保たれています。
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硬化して切れてしまいました。
インマニにはめ込んで、使用しますのでここから空気を吸うとエンジン不調を発生したり
異常燃焼から燃焼温度が上がり、触媒を傷めたりもします。

内側と外側どちらも交換します。
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外した方は、断面が四角形状になっていますが、新品は丸です。
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定期的に交換したい部分です。

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