クラッチコントロールの予防整備と、消耗品の交換

クラッチの油圧系統にトラブルを起こす事が多いという事例をよく聞くのが、ルノースポールのルーテシアや、メガーヌです。トラブルに自分たちは直面していませんが、過去にサーキットを走った際に不具合を感じたユーザーは少なく無いようです。

狭いエンジンルームにハイパワーなエンジンを詰め込んでいるので、放熱性が悪いのが原因でしょうね。
年数経過も考え、今回はクラッチマスタシリンダも交換します。

バルクヘッドに開けられた穴に、マスタシリンダは装着されています。他の車に比べ、交換作業性は良いです。

そしてこちらはレリーズシリンダ一体型のレリーズベアリングです。ベアリングの状態は非常に悪くなっていました。

手で回すと、シャーッと音を立てて軽く回っています。ベアリングが劣化崩壊をする前に交換できて安心しました。もう少し長く使っていると、ベアリングがバラけてしまい走行不能になっていたのではないでしょうか。

車の部品は、劣化具合に個性を持っています。
その方の使い方や、使用環境によって様々です。
その為、点検方法や見所も様々ですので、注意深く診断や点検をする事が大切です。
更には、お客様との問診も大切な点検の1つです。

過去の症例や、新たな不具合の発見、これから起こりうるトラブルの可能性、色々な角度から車の点検を行っています。

Written by Hashimoto

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