フィアット 141パンダ トランスミッションのトラブル


旧パンダはトランスミッションの不具合でお預かりしています。

症状は以下のような内容です。
・1速発進時に1速ギヤに入りづらい
・その他シフトチェンジ時に入りづらいギヤがある
・暖機後の走行中にゴロゴロと異音がする

本来ならば、トランスミッションのオーバーホールを行い、不具合を取り除きたいところですが純正パーツが生産終了となる物が多く、迅速に修理するのは難しいと判断しました。
したがって、程度の良い中古ミッションを用意しひとまずは載せ替え・交換を行う事にしました。
今回の中古ミッションで問題が解決すれば良いのですが、並行して長期的にリペアパーツを探します。

クランクシャフトシールからのオイル漏れも見つかり、施工のタイミングとしては最適でした。

シールを交換し、周囲の清掃・洗浄も行います。

トランスミッションの脱着の際は、レリーズレバー廻りのメンテナンスも大切です。
最近ではレリーズフォーク・レバーといった機構が排除され内部に油圧シリンダーを備える方式が主流ですがこの頃は普通に機械的構造となります。

シャフトの清掃や、必要箇所の給油により、重たいクラッチが軽く変化します。

トランスミッションフロントカバーの内部にはシールも備わります。
フロントカバー本体は生産終了のため、丁寧に組み替えを行い、変形が起きないように注意が必要です。


各部の組み付けを終え、暫くの間色々な条件下で試運転を行います。
無事に解決していてくれれば良いのですが。

Written by Hashimoto

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