DS4のバルブ機構廻りの整備


最近はこの種の作業が急増しています。カムカバーを開けると、これまでのオイル管理の様子が分かり、それも開ける側としては興味深い事であります。今回のDS4はカバー内部カムシャフト廻りが茶褐色に染まっていました。オイル管理が少しよろしくなかった様ですね。オイルは劣化が進行すると、焦げた様な状態になります。エンジンパーツは様々な熱にさらされますので、熱気を帯びた箇所でオイル状態が悪いとご覧の様な色に変化してきます。劣化したオイルは潤滑性能を損ないますので、金属部品の摩耗や、このエンジンで言えばチェーンの伸びにも繋がってきます。

オイル管理はとても大切です。

継ぎ足しでは無く、定期的(3000~4000キロ)の範囲で新油に入替えることをお勧めします。

今回行うのは、カム駆動用チェーンの伸びの点検・チェーンテンショナの交換、バルブタイミングの適正化です。

200馬力エンジンに対応した専用のアジャスタツールを用いての作業です。バルブリフト調整用のサブカムが備わるエンジンですので、通常の1.6THPとはツールが異なります。

テンショナを外す際に今回工夫したツールは、こんな感じの組み合わせに。

これがアクセスするのに非常に具合が良かったです。思いつかなければ、ワイパーカウル廻りの分解も必要になるところでした。

各部の組み付けを行い、引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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