ルーテシア3RS LSDの組み付け開始
シンクロ交換含めてO/Hを進めています


本日は月曜日、新しい一週間のスタートです。雨が降っていて寒さを感じる1日でした。季節が変わってきましたね。皆様も体調管理に気を付けてお過ごし下さい。
LSDの組み付け作業を進めている、ルーテシア3RSの進行状況です。LSDを組み込む作業は作業を行う車のコンディション次第で方向性が変わるものです。大抵のFF車はデフギヤを取り出す為には、全ての内部部品を一度外す必要があります。外したギヤを何も手を付けなくても良い場合もありますが、走行距離によっては「せっかくだからベアリングやシンクロも交換しておこうか」という流れになります。今回のルーテシアは走行距離が多いので、後者の方ですね。それで無くとも、ルーテシア3RSのミッションは3&4速のシンクロが傷みやすく変速時にギヤ鳴りを起こすことが多いです。

消耗品とされるミッション内部の部品は全て事前に手配済ですので、部品を整列させて作業を行います。

メインシャフト・セカンダリシャフトを軸棒のみにし、それぞれの部品を洗浄し、組替え作業を進めます。ミッション内部にはオイルポンプは備わらないため、掻き回されるオイルで潤滑される仕組みです。今回清掃していて気になったのは、どこから紛れ込んだのかゴムの切れ端の様な断片がシャフトの穴を塞いでいたりしていました。強制潤滑では無い為、その様な異物が入り込むと非常に厄介です。トレントとエアーで吹き飛ばしておきました。

3速と4速に使用するシンクロリングは、品番が変わり素材もシンクロ内部の形状も変更になっていました。3.4.5.6のギヤは全て同じシンクロリングが装着されているミッションでした。


見た事の無い形状のシンクロリングです。通常は真鍮リングに機械加工でブレーキ機構を刻んで作られているのですが、これは異素材を貼り付けてあるのでしょうか。よく効きそうなシンクロリングです。
ミッションケース側の内部も洗浄を行い、ベアリングレースの抜き換えなども進めています。


こちらは、ノーマルデフギヤ本体です。最終減速比は変更しませんので、リングギヤはそのまま付け替えで再使用します。

グリッパー機械式LSDでどんな仕上がりになるのか楽しみです。

引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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