ローバーミニ 間欠ワイパーの作動不良


ワイパーの作動不良修理でローバーミニ(クラシックミニ)が入庫しています。症状は、ワイパースイッチの間欠ポジションで作動をしない、と言う事と、ワイパーを停止した際に自動的にスタート位置に戻らない。です。本来の位置でワイパーを止めるには、タイミングよくワイパー作動を止めるというコツが必要となります。
一般的に聞くと「不便」なのでしょうね。しかし、ミニに間欠ワイパーという機能が備わったのは、97年以降に製造された、いわゆる最終型のクラシックミニに限定されます。それまでは間欠ワイパーという機能は備わらず、低速・高速の2種の切り替えのみでした。ちなみにもっと旧いモデルは、オンかオフの選択のみでした。

原因を調べるべく、ワイパースイッチを外して接点の導通を確認し、電源回路を確認するもスイッチには異常箇所がありませんでした。

間欠機能と、オートリターン制御は、リレーもしくはコントロールユニットが制御しているはず。
リレーの位置は、作動音で探すのですがダッシュボードの中に隠れていそうでした。幸い、オーディオを引き抜けばリレーが並んでいます。

ワイパー制御をしているリレーを選定し、取り外しの後にケースを開けてみます。「フロントワイパーコントロールユニット」なかなか立派な名称が付いていました。

リレーの内部、ハンダ箇所をよく見ていると。ハンダクラックを発見しました。老眼が始まると、こういうの見つけにくくなるのでしょうね。今の所まだ大丈夫ですので裸眼で確認できました。

ハンダを盛り直し、正常作動を確認。車側の分解箇所を組み直して、正常復帰です。

車のトラブルは、何時も思いますが個性的です。使用過程や、環境、期間など様々な条件によりトラブルの原因は異なります。出来る限りの最短でトラブル解決が出来れば良いのですが、そうで無いことも多々あります。

時間の読める作業と、そうでは無い作業、色々ありますがいつも全力で取り組みます。

Written by Hashimoto

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