106ラリー デカール 両サイドの張り替え
プジョー 歴代ラリーモデルの話も交えて


中古車市場では106の値上がり・高騰価格化が進行している様ですね。3週間ほど前にお客様からそういった情報を伺い、驚きました。オーナー様方、大切に維持しましょうね。私たちは販売と言うよりは、現存する106を1台でも多く良い状態で維持するサポートをさせていただきます。

106の中でも数少ないモデルが「106ラリー」と呼ばれるモデルです。並行輸入の本国仕様ですが、ラリーの歴史は長く205の頃から存在するモデルです。ラリー競技出場のプライベーターが使用するのに最適な車輌で、不要な装備品を省いた軽量モデル且つ、特別なエンジンが搭載されている車に「ラリー」の名が付けられました。生活の中にモータスポーツが共存する、ヨーロッパらしいグレードです。
106のラリーモデルは テンサン・ラリー(1300ccSOHC アルミシリンダブロックに、1600ccモデルのシリンダヘッドを搭載し、バルブサイズを拡大したファインチューニングエンジンが搭載されています。専用のアルミサージタンクを備えたインテークマニホールドとの組み合わせで、高回転型エンジンとして仕立てられた中毒性の高い名機です)と呼ばれるモデルから始まり、テンロク・ラリー そして最終モデルのラリー16 と移り変わりました。どのモデルにもラリーが存在したと言う事になります。
ラリーを決定づける外観上のポイントとしては、アルミホイールでは無く白色の専用デザインのスチールホイールが装着されています。ボディの各部には専用のデカールが貼られていました。

そのポイントの1つでもあるデカールは経年劣化により、新車からのデカールは色褪せが発生します。赤色の退色は特に進行が早いですね。

純正品は入手不可能ですので、張り替え用のカッティングベースのデカールをご用意しています。冒頭の画像がその商品です。
サイド用のセットには、3本のプジョースポールラインと、リヤフェンダーのRALLYE文字がセットです。その他にもリヤハッチ用・ボンネットを含めた1台分コンプリートセットも有ります。

今回はサイド用を使って、張り替えを行いました。デカールを剥がして、下地を整えます。


各部の発色が蘇り、ホワイトボディにラリーロゴが映えます。106良いですね~!
ラリーの話をしていたら、205ラリーに乗りたくなってきました。205ラリーは1300cc SOHCエンジンに2機のウェーバーキャブを装着した車です。4気筒エンジンに吸気4ポート、そこにウェーバーが2機と言う事は、4連スロットルという事になります。排気音よりも吸気音が心地よい!
車両重量は800キロ程度と超軽量!速くは無いが、めちゃくちゃ軽快です。その昔会社に205ラリーがあった頃、「めいほうラテンミーティング」にスタッフとして乗って行った事を思い出しました。あ~。。楽しい車だったな。
Written by Hashimoto

関連記事