アルファロメオ147 点検作業を開始
リヤサスから感じる違和感


アルファロメオ147の12カ月点検作業です。昨年のお預かり時から気になっていた事を今回の点検時に解決したく、お客様に作業をご案内させて頂きました。
年間走行距離の少ない車両ですので、症状の悪化はそれほど酷くはなく、悪化もしていなさそうでした。
走行中のふとした段差の際に、後輪付近に感じる違和感を感じ取れます。
156/147/GTのリヤサスには、経年劣化によりリヤのアッパーマウントの劣化症状が、通常走行中に症状として現れる事がありまして。
硬いサスペンションを装着されている方の場合は、顕著に症状が表に出てきます。

今回は軽度な症状でして。段差やうねりに合わせて「あれ?」っとなる事がありました。おそらく先述のアッパーマウントであろうと予測をしました。
前回の交換はサスペンションの交換時ですので、かれこれ数年前となります。

分解をし、答えがはっきりと見えました。
アッパーマウントの内部外周が綺麗に断裂し、剥がれています。


分かり辛いので、タイトルの画像を借りてきました。赤枠で囲った箇所がその亀裂です。地割れの様に切れているのが確認できます。

手前が画像は先ほどの断裂したマウントです。
分解後に単体状態にすると、スプリングのテンションが抜けてしまい断裂箇所は見えなくなります。ごく初期の不具合症状ですね。


新しいマウントに組み換え、車両へ組み戻します。

作業前・作業中・作業後 あらゆるシーンにおいて試運転を行います。その際に気付く事を、出来る限り答えを出すためにお客様にご案内をさせて頂いています。
この様に試運転の機会が多いと、田舎の条件はとてもプラスに働くことが多いです。私はこの環境に慣れていますが、もしも街中の環境だと想定すると今の様なサービスはご提供出来ていないだろうと思います。
悪路もあれば、気持ちよく走れるコースもあり、無いものと言えば渋滞でしょうか。

引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

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