クリオ3RS 先ずはトランスミッション降ろしから


一斉工事をスタートしたクリオ3RS です。
取り外したミッション内のクラッチハウジングと、クラッチカバーが妙に黒ずんでいるのが気になります。
普通は金属色ですので「この黒ずみは何?」っと思わされます。

あちらこちらがベタベタとしていて、黒い。。
原因は、クランクシャフトシールからのオイル漏れによるものでした。

シールから漏れたオイルは、クラッチやフライホイールといった回転物に混じり遠心力で周囲にまき散らした事が原因です。
クランクシールを交換し、オイルパンとブロックの継ぎ目も、漏れ対策を施していきます。

取り外したフライホイールの重量は 約6キロです。最近のデュアルマスフライホールの事を思うと実に軽いです。
思い返すと普通のスチールのフライホイールはこんな感じです。
やはりデュアルマスフライホールは重たすぎだと実感します。

新たに取り付ける軽量フライホイールの重量は 約4.5キロです。
1.5キロの軽量となるわけですが、重量差としては大きくは感じませんが確実に効果があります。


30Nm.のトルクで締め付けた後に、角度管理による締め付けを行います。フライホイールボルトは、角度締めが一般的になってきました。
当社ではスナップオンのデジタルレンチを用いて締め付けています。使用頻度が高く、重宝しています。

そうそう。クリオ3の左側のドライブシャフトは、ディファレンシャル内部との勘合がキツく、いつも外す際に一苦労します。
今回はこんな手法で抜き取りましたが、これが一番ラクである事が判明。

チェーン式のバイスグリップをインナーカップに固定し、バイスグリップに外力を与えるとスムーズに抜き取ることが出来ます。

今回のクリオの作業は、これまでに見た事も無いトラブルの修理も行います。皆さん驚かれると思います。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

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