アバルト サスペンションのリセッティング
結果のbefore・after


先日サスペンションの問題点を改善し、リセッティングを行ったアバルトの作業結果です。

取付状態を確認する中で気になった個所に手を加える事により、正常作動を成し得る事に成功しました。

数値的結果を判断目安として、作業前・後を表示できるのが BOSCH SDL テストの最大のメリットです。

先ずはこちらの結果ですが、作業着手前の内容です。
スポーティな見た目のサスペンションの割に、前後の路面粘着率が低く、特に周波数の速い領域においてのグラフカーブの落ち込みが気になりました。
周波数の速い領域とは、例えるならば車速が速い時や、大きな路面入力と解釈できます。
高速道路での走行に怖さを感じたり、大きな段差を越える際にガツンとくる事です。

こちらは一連作業による改善後の路面粘着率です。
手を加えたのはフロント側です。
明らかな変化を目で見て確認する事ができます。
フロントのサスペンションの動きが良くなり、しっかりと機能する事が出来たことによりリヤ側にまで良い影響が出ました。

サスペンションセッティングは難しく、一発で何かを決めるというのは至難の業です。
問題点の主犯格がどこになるのかを見極め、先ずはそこに手を施す事で見えてくる次の課題が浮上します。
軸をどこに設定するのかが解決の重要な鍵となります。

感覚的な把握から始まり、テスタによる検証そして現物の状況把握と、正確な作業。
高い次元でご提供できる様に努めています。

Written by Hashimoto

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