アバルト595 トラブルの一例


点検整備でお預かりをさせて頂いてるアバルトです。
ご新規様のお車ですので、初診点検を以前に施工させて頂き、その際にきになっていた水漏れの修理から先ずは着手です。

エンジンルームを開けた瞬間に香ってくる何とも言えない匂い。
クーラントが漏れて、揮発する際に漂う匂いです。
どこからかな~?っと探っていると。。
冒頭画像の所。
アップしてみると。。
見えにくいのですが、ラジエタ最上部に存在するエア抜きプラグ(樹脂製)からの水漏れでした。

漏れの個所と、部品の素材から察するにとても嫌な気配を感じます。
樹脂のプラグは、緩める事も・締める事も出来ない場合が多く、下手に力を掛けると一瞬で「ポキッ」と折れてしまいます。

そういう時まずは、締めない程度に締める方向に力を掛けてみて、様子を伺います。
手応えとしては悪くない印象でしたので、そのまま今度は緩める方向に力を掛けてみると。

「ほっ」と一安心。外れました。
樹脂劣化は起きておらず、ネジの固着や斜めに入ってカジっている感じも無く、シール交換してきちっと締めて、お預かり&整備中に様子を見ます。


この様にラジエタ・タンク部をつたう様にLLCの痕跡が出来ていました。
(ピンク色の結晶の事です)
アバルトのエンジンルームは狭く、詰め込んだ造りですので苦労を強いられる場面は多いです。
とは言っても整備性は良いと言える類に入ります。

引き続き作業を行います。
Written by Hashimoto

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