ルーテシア3RS 色々とありました Part3


エアコンコンプレッサの不具合から、コンプレッサ交換を行い、組み付けを進めています。
分解時に「あ~、どう対処するかな?」と思った部分。
VVT ソレノイドの固定金具です。割れているのですよね~。。

VVTソレノイドは、ルーテシア3RSのエンジン性能をコントロールするとても大切な部分です。
PWMと油圧制御により、インテークカムシャフトの開閉時期をコントロールする事が役割です。
ルーテシアのVVTについては、以前に制御をしっかりと調査済です。
それにより、2RSと3RSでは電源供給方式が異なる事が分かりました。より緻密な制御を行う為ですね。

で、折れてしまった固定金具をどのように処理するのか。
本来はこんな感じに固定されています。

部品交換が一番だとは思います。ダメ元で修理を試してみました。

綺麗ではありませんが、なんとかくっついてくれました。

低温溶接で、応急的に固定です。「これで何か問題が起きればその時は交換しましょう」とさせて頂きました。

問題はまだありまして。
お客様は、ご自身でコイル交換やプラグ点検をまめに行う様でして、その為かコイル固定用のボルトホールもネジ山が無くなっていました。
4番と3番の計2箇所のネジ山に問題発生です。

4番シリンダは、先程のVVTソレノイドを共締め固定する場所です。
色々有りますね。

こういう際は、この方法が最善かと。タイムサート?ナットサート?色々な呼び方があります。
壊れたネジ山を一回り大きく加工し、そこにネジ山を設けて、タマを埋め込みます。

VVTソレノイドは、エンジンのバルブタイミングをコントロールする部品ですので、固定がされておらず走行中に抜けたり、回ったりするととても危険な状態に陥ります。
イグニッションコイルについても同じくで、固定不足は点火不具合を誘発する可能性が出てきます。

色々とありましたが、どれも関連的に修理を行う事ができました。
Written by Hashimoto

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