ベルランゴ&リフター レデューサ製品完成カウントダウン
ディーゼルエンジンを気持ち良く回せ!
ベルランゴ&リフターのレデューサ、話題性の高い製品になりそうです。
ベルランゴ&リフターにお乗りの方々は、そもそもレデューサーって何?と思われていると思います。
当社では長年取扱いをさせて頂いている、メイドインジャパンのメカニカルパーツの事です。
効果を一言でご説明しますと「エンジンを軽く回す」でしょうか。
なんでそうなる?を簡単にご説明しますと「エンジン回転に伴い発生する抵抗を減らす」でしょうか。
4サイクルエンジン(ガソリン・軽油を問わず)は、吸気・圧縮・燃焼・排気 の4つの仕事を行います。
この中で燃焼行程中に発する ブローバイガス は、ピストンが受け止めきれずにクランクケースに吹き抜ける気体を意味します。
ブローバイガスは言ってみれば排気ガスのようなもの。
圧力を持っており、仮にそのガスの逃げ場が無ければ、エンジンはたちまち白煙を吹き、シールなどは破損し、ダメージを負う事になります。
どんなエンジンでもブローバイガスを何らかの形で、吸気系統に戻し、再燃焼させる事を行っています。
純正のブローバイ還元方法は、いわゆる垂れ流し状態。
例えるならば、バケツに水を放水するとやがて水はバケツから溢れます。純正の還元量はその程度という事に。
(現代のガソリンエンジンではいかに効率よくブローバイを還元させるか、にしっかりと着目しているので上記の限りでは無い)
レデューサは、リードバルブ方式のワンウェイバルブですので、効率よくブローバイを還元する事が出来、その結果エンジンにまとわりつく負荷を低減。
その結果、ポンピングロスが低減し、ピストンの上下運動が軽く行える様になる。
だからエンジンが軽く回る。これが理論ですね。
一気にしゃべって喉が渇きました。
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりも圧縮比が高く設計されています。
高圧縮という事は、ブローバイガスの発生量も多いという事になります。
だからガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンの方がレデューサの効きが鋭くなります。
更には、ディーゼルエンジンの場合、インテークマニホールドに発生する負圧が、ガソリンエンジンよりも低いため、強制的にブローバイガスを還元させることが苦手。
なんとなくイメージできましたでしょうか。
そろそろご興味が沸いてきたと思いますので、当社が過去に取り上げたレデューサに関する記事をご覧下さい。
「レデューサについての関連記事」
以前より製作を企画中のベルランゴ&リフターのレデューサ。
製品の最終形が出来上がりました。
本日、ベルランゴにお乗りの古くからのお客様に製品をご覧頂きました。
「男心くすぐるね~!!」「色は塗らずにこのまま装着したい!」とのご意見も頂きました。
若干ハード過ぎる印象を感じるのですが、分かる方には分かる仕上がりなのですね。
アルミ削り出し・半割れダクト成型・寸法合わせからのアルミ溶接。見事な芸術品です。
ここまでハードワークな見た目で、純正と一切変らぬバツグンのフィッティングを行えるという素晴らしさ。
取付時に加工は一切不要です。
ボルトを1本外すだけ!
う~ん!!カッコイイ!
通路が球面で滑らかになる事で、タービンが発する力を一層スムーズに導く事も嬉しいメリットです。
(純正の樹脂ダクトは、潰しが入っており、吸気通路面積を狭くしています)
装着後の体感度合いがあまりに良いので、試しにシャーシダイナモテストを行ってみました。
その画像が冒頭でご紹介したグラフです。
上に戻って頂くのはお手間なのでもう一度。
8速オートマチックなので、ダイナモは正直言って、測定が難しいです。
取付前後のグラフを同一ラインで描く事が出来ませんでした。
分かるのは、どのギヤでも明らかに純正を上回るグラフを描いています。
そして、シフト変速ポイントが早い早い。これは、電子制御ATが規定トルクに早期に達している為に、早めに変速をしているものと予想できます。
発進直後からムキムキとパワーが伝わっているのも一目で分かります。
当社のリフターに初めてレデューサーを装着した時に感じた「コーナ後の立ち上がりが異常に軽い」はきちんと結果を伴う話だったのですね。
製品の出来映え・その効果から若干興奮気味にお知らせしました。
製品完成まで少しお待ち下さい。
Written by Hashimoto