1.6THP 奥深くに潜んだトラブルの原因


長期的にお預かりをさせて頂いているプジョー207GTの作業です。
年末モードの中、入庫台数を制限し落ち着いて向き合う環境を用意しました。

先日、エキゾースト及び過給機付近の件でお知らせをした事例の続きです。

ウェストゲートバルブの動きについては、問題を解決しましたので同軸関連で潜むトラブルを探します。

エキゾーストマニホールドのロックナットに大きな緩みが生じており、該当する箇所を確認すると。

画像中央の黒ずんだ痕跡を確認しました。
明らかに排気ガスが外に向かって排出しようとしている事が分かります。
排気ガス漏れの音が盛大に出てくれていれば、もう少し発見はしやすかったのでしょうが、その様な症状には至らない程度の排気漏れです。

排気が漏れるという事は、状況によっては該当箇所より外気を取り込むことも考えられます。

酸化して荒れた肌を清掃し、新たなガスケットを組付けます。


画像に残し忘れましたが、エキゾーストマニホールドガスケットはこれまで装着されていた物とは形状が異りました。
表面のコーティング仕上げが追加されている事と、不要なホールが無い物に仕様変更されていました。
何らかの問題をクリアする為の対策であると考えられます。

10本のスタッド+ナットで固定されるエキゾーストマニホールドを順序正しく繰り返し締め付け、緩みが発生しない様に配慮しての組付けを行います。
Written by Hashimoto

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