ベアリング→ガラガラ・シフトパーツ→グラグラ

グングンと進行中の106S16は、ミッション関連の作業を進めています。
冒頭動画は106の定番部位、シフトコントロールリータンのガタつきを動画に収録したものです。

コントロールリターン 純正番号 244965 はすでに生産終了パーツ。
ここがガタガタしてくると、室内のシフトレバーの操作感がぐにゃぐにゃになり、せっかくの子気味良いシフト操作が台無しになります。
オリジナルパーツを用いて、リペアする事が可能です。
純正品を取り外して、上下にあるカシメ部の小さい方をドリルで揉んでシャフトを取り外します。


純正のシャフトを抜き取ったら、アウターチューブに残る樹脂ベアリングの残骸を取り除きます。

アウターチューブにグリスを注入。

リペアキットに含まれる樹脂ベアリングを「カチッと」奥まで組み込みます。

完成!あとはコントロールリターン先端のゴムボールをシンナーもしくはパーツクリーナを用いて綺麗に清掃します。
この清掃作業が、組み付け後のシフトフィーリングに影響します。
グリスなどを塗り付けてしまうと、ゴミが大量に付着します。その結果、フィーリング悪化に繋がります。
さらには、ゴムボール本体の素材を痛める可能性もありますので、ココについては無給油が最善かと。

クラッチレリーズベアリングは、砕け散る寸前の状態でした。

音は盛大に出ていますし、そもそもボールベアリングが露出しているのが問題です。
アウターレースの金属素材の破片も見つかりました。
間一髪です。

フロントシールを組み換え、ベアリングを新調。必要個所にグリスを給油します。

トランスミッション・セレクタシャフトのオイルシール。
ここもオイル漏れを起こしやすい個所です。

レバーとシャフトを凝結するロックピン、この部分にガタの出ている106も多いです。

コントロールリターンの不具合と、この部分のガタが重なると何ともガタガタなシフトレバーになってしまいます。

各部の状態を最善に整えて、引き続きの作業を進めます。
Written by Hashimoto

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