イタリア車・フランス車のメンテナンスファクトリー、レッドポイントへようこそ。

工場通信

代車パンダのクラッチのメンテナンスも始まっています

スフェリカルアッパー開発車輌でもあった代車のパンダも、重整備の必要なタイミングとなってきました。
今回は、デュアロジック車の宿命でもあるクラッチのオーバーホールと、デュアロジック装置の一部のメンテナンスです。
3ペダル車と異なり、クラッチ操作はデュアロジック機構に任せるしか無い為、クラッチの寿命がマニュアル車よりも
短いのが難点ですね。

整備工場が代車に選ぶ輸入車の条件ってご存知ですか?
まず、乗って楽しい・運転が比較的ラク・コンパクト・維持費・燃費がローコスト
そして、時として開発したパーツのテストや、お客様の試乗サンプルとして活躍できる☆
そんなわけでこのパンダも代車として長期間活躍しています。
今回は、使いっ放しなところを重点的に手を入れました。
CIMG1835

走行距離は8万キロオーバーです。
まだまだ活躍してもらいたいので、ズルズルと滑りかけていたクラッチの整備から開始です。
トランスミッションの取り外しが必要ですが、その前にデュアロジック装置も外す必要があります。
サブフレームも外さなくてはいけません。
CIMG1833 CIMG1834 CIMG1836

で、出てきたクラッチがコレ。ペラペラなのが出ましたわ。そりゃ、クラッチズルズルするはずです。
CIMG1846 CIMG1884

せっかくなので、測ってみました。
CIMG1892 CIMG1890
外した方のクラッチディスク厚:5.8mm
新品の方のクラッチディスク厚:7.8mm
その差2mmです。
クラッチディスクにとっての2mmはかなりのものです。
フェーシング面のリベットが、あと少しで顔を出すところでしたので、限界レベルです。
フライホイールに傷が付く前でよかったです。

外したミッションは、永年の汚れで真っ黒でしたが、これらは高圧洗浄により綺麗になるのです。
洗浄前の画像が無いのが残念です。
CIMG1894 CIMG1893

今回は、足回りとステアリングラックにも着手します。
CIMG1908
フロントショックアブソーバは、スフェリカルアッパーの第1作目が付いていますが、今回はバージョンアップを兼ねて
ノーマルストラット用のスラストベアリングを追加で組み付けます。

そして、ステアリングラック側は、タイロッドを交換します。
CIMG1911 CIMG1912
こちらは、純正供給されない部分ですが、当社にはイタリア車用のタイロッドは多数の車種用で在庫しています。
ボルトサイズや、長さ・太さなど色々と種類があるため、通販対応商品ではありませんが、工場内で必要になった際に
お客様に出来る限り低予算で、出来る限り良い状態に復帰するには最良な手段でもあります。

仕上にデュアロジック装置の圧力保持の要でもある、アキュムレータを交換します。
車に乗り込む際に、ドアを開け「ウイ~ン」というポンプ作動音がデュアロジックの場合は聞こえてきます。
この時のポンプ作動時間が長ければ長いほど、圧力保持機能が低下しているという事になります。
車に乗り込み、シートに座り、すぐにエンジン始動が出来ない程であればかなり弱っている証拠ですので
ポンプ保護の為にも早めの交換をおすすめします。

CIMG1915

代車のメンテも大切ですが、お預り車輌の整備も後ろが詰まっていますので、同時進行でグングン進めています。
お預りさせていただいているお客様方々、ご安心下さい。