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工場通信

足回りパーツの商品開発始まりました。FIAT&LANCIA

水面下で進めていた計画が、ようやく水面ギリギリレベルまで浮上しましたのでご報告を。

フィアット系サスペンションの欠点を補い、理想的なコーナリングを実現するパーツを開発中です。

かなり面白い事になりそうです

対象となる車種は結構多いです。
フィアット500全車
フィアット パンダ(169)
フィアット プント(188)
ランチア イプシロン2&3

何をた企んでいるかと言いますと。
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じゃじゃ~ん
スフェリカルボールベアリングを組み込んだアッパーマウント。
通称:ピロアッパーです

ノーマルストラットハウジングの形状にビシッと合う様に、日本国内には無い純正ストラットハウジングを
お取り寄せし、マエカワエンジニアリングさんと秘密の打ち合わせを繰り返し、試作品第一弾の誕生です。

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今回のコンセプトは、装着するショックアブソーバの形状は何が来ても大丈夫な構造です。
つまり、ノーマルショックにも、ノーマル形状社外ショックにも、車高調整式にも、装着できるという事です。

こういった商品の場合、製品化までは時間が必要です。
サスペンションの重要部品ですから、フィッティング~耐久テストを繰り返す必要があります。

なので、今回は当社の代車でもある 代車パンダ への装着を行い、開発車輌として使用します。
まずはノーマル形状ショックとのマッチングをチェックします。

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当ピロアッパーの最大の利点、それはセット角をオフセットさせる事による、キャンバー&キャスターアングル増加を
狙えることです。
ノーマルのセット角よりも、内側へ、そして後方へと位置する事によりスポーティなフィーリングを実現します。
調整機構付きのメリットも理解できますが、ここのセット値は一度決めてしまえば動かすことはあまり無いのが現実。
過去に製品化した 106用ピロアッパー がそうである様に、固定式でバッチリな位置を出します。

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車輌側に取り付けるとこんな感じに。

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今回はあえての片側のみ装着で、アライメントをチェックしました
左側に取り付けています。
アライメントデータ画面の左・右の違いに注目
右フロントキャンバー:+0°18′
左フロントキャンバー:-1°22′
**約 1°30′ マイナス方向にキャンバーが増加**

右キャスター:3°08′
左キャスター:4°40′
**約 1°30′ のキャスターアングルが増加**

非常に良い数値が得られました
ストラット下側、ブラケットでの調整が可能な場合、一層強力なネガキャンも可能です。

この後に、右側にも装着を行い、ロードテストを行ないました。

物凄く良い感じで曲がります
当初想像していたピロアッパー特有の硬さは、意外にも感じません。
(ノーマルのゴムと比較すると、もちろん硬いです)
コーナーリング中の舵角にブレが出ない事に驚きます。
ピシッと角度を決めたら、そのままの角度でコーナリングが可能に。
ストラットハウジングに対して、ダイレクトに固定をしている為、旋回中の道路上の段差を拾っても
ストラットに無駄な動きが出ない為に、安定感が非常に高い。

純正のアッパーマウントはフローティング式の為、ストラット上部はいつも遊びがあります。
その為、特に旋回中はぶわぶわしてしまいます。
以前に取り上げたアッパーマウントの不具合についてもご覧下さい。

開発段階テスト中ですが、ここまで感触が良く、狙い通りになりテンションが上がっています
製品化の楽しみな商品が増えました。

煮詰めるべき点がまだありますので、引き続きトライしていきます!

追記:2014/11/21
フィッティングテストを2台の車輌で行った結果、第1弾の製品は車高調整式(全高・全長・調整式)に向けた
製品とする事を決定しました。
通常の車高調整式(BILSTEIN BSSなど)への装着の場合はスプリングレートの変更及びストラット側の加工
を行えば装着は可能です。