106S16のオルタネータ交換とオイル漏れ修理


クラッチ関連の整備を終えた106は、予防的整備に移行します。
走行距離が増えてくると同時に、必ず必要になるが発電機の管理です。
発電機は言ってみれば消耗品の塊。
使う程に見た目の消耗が進む箇所と言えば、レギュレータに備わるブラシです。

[Valeo]の文字が描かれたケースはブラシホルダーです。
新品時には、ケース内いっぱいに長いブラシが収まっています。スプリングの力が掛かる為、常に外に押し出される構造です。
画像のオルタネータは、これまで使用過程を経た物。随分と減っています。

ブラシの当たる相手がスリップリング。
段付き摩耗しているのがよく分かります。

ICレギュレータの回路トラブルや、レクティファイアの断線など、何が起きたとしても充電回路に不具合をきたす内容です。
その様な理由から、壊れてからでは無く、壊れる前に手を打つのが正解。

エアコンコンプレッサを取り外せば、オルタネータは取り出しが容易になります。

そのほかに、エンジンオイル漏れの修理も行いました。
カムシャフトカバーガスケットからエンジンオイルが滲んでいました。
おそらく純正のガスケットが切れているのだろうと予想していました。

ところが既存のガスケットはとても状態が良く、交換では無く再シールを施すことに方針の変更を決めました。

カバーの表面・裏側共に洗浄を行い、軽くリペイントを施します。

この後はヒータコアの交換が残っています。
ボリュームが多かったので、時間が掛かっています。あと一息頑張ります!

Written by Hashimoto

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