C4ピカソ 2.0HDi マウント類のダメージは大きかった
定番化?タイロッドエンドの不具合


強靭なディーゼルエンジン搭載のC4ピカソは、ベルト周りの一連作業を終えてマウント類の作業に移ります。

こちらはエンジンのメインマウントの新旧比較です。
エンジン重量そのものは結構な重さのはず。ですが、メインマウントの潰れ具合は、意外とかわいい物でした。

問題はコチラの「アッパートルクロッド」
この部分の痛みが最も大きかったです。

アッパートルクロッドは、アクセル操作に伴う「エンジン前後方向の揺れを制御する」事が目的のマウントです。
アクセルを開けば、エンジンは後方に傾き、離せば前方に傾きます。
なので、エンジンの動きを抑える役割を担っています。

指先で力を加えると、グニャ~っと捲れ、破断している事が確認できます。
ここまで破断していると、アクセルON/OFFの際の振動が大きかったはずです。
快適に戻りますね。

大げさな構造のロワ側のトルクロッドです。
コチラの劣化具合は、大きく及んでいませんでした。

セルモータを外す際に気になっていた、ラジエタホースの擦れた痕。

ターボホースとのクリアランスが近く、常に干渉している事から進行したものと予想できます。
このまま進むと、いずれは穴が開き水が漏れる。。


現段階ならば、ホース交換は不要。対策しておきましたよ。

このところの定番作業。
「タイロッドエンド」にガタが生じているため、交換です。
金属固着の為、安易に緩まない状況でした。少し加熱し金属膨張を与えます。

こうやって緩めないと、再使用する部品のネジ山にダメージを与えかねないですので、慎重に進めます。
無事に外れました。


交換するタイロッドエンドと、ステアリングラックのブーツ。
このところ、交換頻度が上がっている部品です。

お客様に愛されているお車、長く乗りたい!という意思にお応えすべく様々な内容をご提案させて頂いています。
Written by Hashimoto

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