アバルト595 ベルトメンテとEDLC
走行距離の少ないアバルトですが、経過時間管理でのタイミングベルト交換を承りました。
現在の走行距離は12000キロ程。初年度登録は平成30年ですので、うっかり見過ごすと危険な状態に陥ります。
低走行のタイミングベルトがどの様な状態なのかが気になります。
ベルトカバーを開けて気付くのは、装着されているベルトは前期型の物である事。
後期型の場合はベルトの材質が代わり、耐久性が著しく向上しています。
どちらの材質のベルトが使われているのかは、カバーを開けるまでは判別がつかないので目視確認が必要な内容であります。
ベルト交換前の段取りとして、SSTをセットしピストンの中立位置を検出。その際にカムシャフトが規定位置にある事が確認出来れば位置関係は正常であると言えます。
ウォータポンプとブロック間の密閉面は液体ガスケットのみで気密を保持しています。
その為、取り外した後の接合面は厚めのシーラーが残りますので、フランジの清掃は通常よりも時間を要します。
各部の組み付けを行ない、クランクシャフトを2~4回転させ、正しい位置に戻るかの確認&ベルトの張り具合及びテンショナのポジション確認を行ないます。
今回の作業の仕上げにEDLC BOXの取付をご依頼頂いていました。
ノーマルスペックのアバルトにEDLCの装着。尖った印象では無く、全体的に底上げされ、とても乗りやすく厚みを感じます。
メンテナンスとの相乗効果をお楽しみ頂ければと思います。
Written by Hashimoto