106にBMC OTAのセットアップ


ラジエタ交換を行った106S16は、リクエスト作業のお楽しみ要素である、スポーツエアクリーナのセットアップを行います。

106のエアクリと言えば、いつもはBMCのCDAを利用していました。
先日、同様にCDAを使っていた車輌にOTAを用いて良い結果を生み出したことから、今回もOTAを選択。

CDAとOTAの外観上の違いは、ボックス形状。
OTAは楕円/円柱  CDAは円柱 です。
内部構造が異なりまして、OTAの方が内部の構造が優れており、整流効果がより良い流れを生み出す様になっています。
こちら側がフレッシュエアー導入側

こちらはエンジン吸気側(スロットル側)です。

排気量別に様々なサイズがラインナップされているOTA クリーナボックス。
ボックスサイズがエンジンに対してマッチした時、最大限の効果を生み出すように設計されています。
これは、小排気量エンジンに大きなボックスを取り付けても、過呼吸気味になりトルク低下を招く事を防ぐためです。
ボックス内部にはトランペットの先端の様なファンネルが仕込まれていて、濾過後のエアーを整流板で渦を巻くようにスロットルに導く構造がポイントです。

ボックスをどの様に設置するかをイメージすると共に、不要となる純正部品を取り除きます。

固定のイメージを構成しながら作業を進めます。
エンジン側にステーを作成し、角度・高さなど決めていきます。

おおよそのイメージが出来ました。
106のエンジン(NFX 1.6L DOHC )はカタログスペックで言うと、118馬力を6600回転時に生み出すとされます。
また、最大トルクは5400回転時に発生するというデータを持つエンジンですので、回せば回すほど楽しい性格で有ることがわかります。
そんな性格を持つエンジンですから、エアクリーナセッティングは、その要素をスープアップ出来る様に考えていきたいと思います。
吸気ライン全体を短めに設計し、エンジンの生み出す吸引力を損なわず綺麗に吸気を出来る事を念頭に考えます。

106のエアクリーナを変更する場合にレイアウトが難しくなるのが、ブローバイガスの還元方法です。
カムカバー右上方より排出されていますので、セットするクリーナボックスとの距離感が狭くなります。
今回の106にはレデューサが装着されていますから、パーツの組合わせを少し変更して、ボックス手前で吸引させる事にしました。

リターンホースを180度転回させ、スロットル付近へ導けると良いのですが取り回しが窮屈になるので最短還元をする事に。


BMC CDAやOTAは、エキマニとの相性が抜群です。
排気効率が良くると言う事は、抜けが良くて音量が大きくなるという事では無く、押し出す排気が出来るようになるという事ですから、同時に吸気効率も向上します。
そこに、その効果を更にスープアップする意味でスポーツクリーナが良い仕事を実現します。

106S16を、丁寧にチューニングすると軽量な車体重量を軽々引っ張る気持ちよさを堪能できます。
ビンッとタコメータの針が跳ね上がる様子は、楽しいですね。

Written by Hashimoto

関連記事