2000年頃の車は樹脂部品強いですね~


新車から20年以上が経過し、走行距離は20万キロを軽く上回ったアルファロメオ147は、ラジエタからの水漏れによりお預かりをさせて頂いています。

ラジエタ本体に、クーラントが漏れた痕跡が残り、アッパーホースの差し込み樹脂部は劣化により損傷が起きています。
現在、プジョー・シトロエンのテンロクターボ搭載車輛では、主流となる作業と同等の症例です。
ですが、車齢を考えると147の方がうんと上をいきます。どういう事かと言えば、部品寿命は倍以上に保っているという事。

言うまでも無いですが、ラジエタの交換を行います。

分解の際に取り外したクーリンファンは、作動確認とセンタスクリュの増し締めを行います。

プロペラが吹き飛んだら大変ですからね。

アッパーホースは、ロワホースよりも負担が掛かります。
これは熱帯びによる時間がロワ側よりも多い事が原因。純正品は生産終了ですからOEMによる交換を行います。



↑黒ずんだ汚れが目立つ洗浄前の状態
↓洗浄を終えた組み上げ直前の状態

洗浄作業は大切だな、と常々に感じています。
組めば見えなくなるのは承知ですが、見えないところがどの位に綺麗であるか。
綺麗を維持する車は、トラブルの早期発見にも貢献しますから、大切にしたい作業です。

新車のクオリティでは無いですが、20万キロを越えても美しく維持するかどうか、こればかりは施工店による出来の差か。
汚れきった車を見る事が、このところ多くなってきました。
汚れていたも調子が良ければ良いのですが、汚れた車は調子が悪く、仕上げも悪い。
そういう仕事はご提供したくないと思うこの頃であります。
ですので皆様、どうか急かさないで頂きたい。
入庫についても、急を要さない内容はお待ちください。
入庫管理を確実に行っておりますので、時間は要しますが確実にお声かけを行っています。
来年の入庫予約・レストア相談など、お時間を許す内容については随時ご相談を受け付けています。
Written by Hashimoto

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