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工場通信

シトロエンC4ピカソのクラッチ交換作業

5月の初旬に開始したピカソの整備がほぼ完結しました。

トランスミッションを降ろし、クラッチ及び周辺の消耗品を交換します。

デュアロジックやセレスピードと同じメーカーのシステムを備えるシトロエンの変速機構は
不思議とトラブルが非常に少ないのです。
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オートマチックのカテゴリに属する車ですが、搭載されるトランスミッションは
マニュアルミッションです。
ですので、当たり前ですが、クラッチカバーやディスクが存在します。

でも、ペダル機構は2ペダル。
どうやってクラッチ操作を行っているかというと。。
トランスミッションに装着された、変速装置がギヤ操作とクラッチ操作を行っています。
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ならトルコンオートマ載せれば?って思うのですが、やはりコスト面の問題なのでしょうね。

ですので、アクチュエータの消耗品も今回は同時に交換します。
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アキュムレータ・クラッチレリーズ・油圧ポンプです。
アキュムレータは、ポンプにより50barまで昇圧された力を蓄える場所です。
ポンプ直結では、油圧が均一になりませんので、蓄えが必要なわけです。

ポンプの仕事量は相当なもので、変速一回~2回につき、1回の割合で
作動しています。
重労働部品ですので、悪くなってくるのは目に見えています。

クラッチレリーズは、油圧シリンダとベアリングを兼ね備えていますが
今回のミッションの場合は、電磁アクチュエータも備えています。
ECUからの開閉信号に基づき、シリンダを作動させています。

この点がイタリア系と異なる点です。
イタリア系の同システムは、クラッチ操作はフォークを介して機械的に作動させています。

クラッチ機構の組み替えを行い、組み付けを進めていきます。
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不要だと思いますが、当社の扱う軽量フライホイールも装着可能です。
クラッチの減り具合は、結構な減り具合でした。
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溝が消えています。
クラッチのつながりが非常に不自然でした。

油圧作動油は、当社オリジナルのSessA印を使用します。
セレスピードと記載されますが、幅広く使用可能です。
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この部分にフィルタが備わります。
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清掃前は、この中は真っ黒でした。

サスペンション分解時に気付きましたが、ロワアームのボールジョイントが
ガタガタです。
この部分は、分解しなければ良否判定ができませんが、たいていの場合は
交換時期を迎えています。
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今回は左右共に交換しました。

各部の組み替えを行い、テスタによるリセット&設定を行います。