25年の疲れを拭え!

各部のメンテナンスを進行中のイタリアンピッコロ セイチェント。
今回は、スタビライザとブレーキのメンテナンスを行います。
冒頭画像は、スタビライザのマウントブッシュ(エンド側)を取り外した物です。
次の画像は、同じ個所のブッシュの新しい物。

指先でつかめる程度の小さなブッシュです。
容量が小さいだけに、劣化の様子が歴然と伝わりますね。
次の画像は、マウントブッシュのセンター側も含みます。
手前は外したブッシュ・奥は新しいブッシュ。
こちらも大きな変形を確認できます。

取付には若干のコツも必要です。

サスペンションアームは、取付時に無理をすることが多いのはどんな車も同じこと。
どの向きに力が掛かっているのかを把握し、ストレスの無い状態でボルトを入れ込む事を意識しています。
ブレーキに関しては、キャリパのO/H パッド交換・ディスク交換を行います。

キャリパーはピストンの動きが悪く、引きずり気味でした。

キャリパーピストン動きを司るのは、キャリパーシールの鮮度。これ以外には要因がありません。
キャリパーシールの役割は、機密保持・たわみを利用した押し込みと、それ以上に大切な戻りです。
油圧を受けて、パッドをロータに押し当て、油圧が抜けた後は戻さなければいけません。
戻りが悪くなれば、パッドがロータに軽く当たり続け、その結果引きずりにつながります。

キャリパ内にはうっすらと錆が見えます。
ブレーキパーツ内に生じる錆は、フルード内に含まれる水分が原因の一つとして挙げられます。
ブレーフルードは、吸湿性が高く、湿度を含むと錆の原因・沸点の低下に繋がります。
上質なパーツを使い、フロントブレーキをリファインします。

今回、改めてフィアットの車造りの上手さ・器用さを思い知りました。
フロントキャリパのリペアキットはパンダ100HPと同じ。パッドとローターは500の1.2と同じ。
25年前の車でありながら、少し前の車と少し前まで現行車だった個体と同じものを使っています。
こういう事ですよ。上手な車造りって!
感心します。

各部の組み上げを行い、引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto













