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工場通信

走行中の激しい異音・原因は?

タイヤが転がっている間、異音が発生するという内容の修理ご依頼です。

車輌はアルファロメオ145、サーキット専用車です。

モータースポーツをハードに行なう車輌ほど、各部の消耗が激しく進行する場合もあります。
今回の異音発生は消耗品の劣化によるものですが、損傷状態がなかなかの内容でした。

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鮮やか過ぎるグリーン+アクセントカラーのオレンジが強烈なインパクトを放つ145です。
個人的に非常に好みな色使いです。
こちらの車輌はラテンフェスタにもエントリーされているので、ご存知の方も多いと思います。

3月2日に開催されるラテンフェスタの開幕戦に向けての整備入庫となりました。

ご依頼事項の通り、試運転を行なうと非常に激しい振動を伴った異音が発生します。
ここまで顕著に症状が発生すれば、原因の追究も容易に行なえます。

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原因はフロントハブベアリングの不良です。
分解すると、出てきた部品の酷い事、ベアリング・インナーレースはすさまじい痕跡も残っていました。
回転するとこの上をボールが転がるわけですから、激しい異音が発生します。

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さらに、ベアリングに挿入する軸部でもあるハブフランジも、発熱からくる焼き付いた様な痕を確認しました。
軸部の寸法にが減っている為、この部品も交換します。

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やはり新品は非常に美しいですね。
安心して組付けを行なえます。部品が国内にあり、助かりました。
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ベアリングとフランジを油圧プレスにて組付けます。
ベアリング外周と、ウランジ軸部にはスリップコンパウンドを塗り組み込む事で、プレス圧力の均一化から
部品自体に無理を掛けずに組み付けを行なえます。

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足回りの各部を固定していたボルトは、ネジ部が伸びていた為交換です。
長期に渡り使用している場合、金属部品もあらゆる箇所に疲労が現れますね。
分解しなければ気付かない箇所ですが、早期に気付けて何よりです。

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点検を進めると、こんな所にまでダメージが及んでいました。
エンジンのロワマウントのブラケットです。
鋳鉄性のゴツイ部品ですが、見事にクラックが。。。
この箇所は、現在部品待ちの状態です。うまく見つかるといいのですが...。

ラテンフェスタのエントラントの皆さん、マシンのチェックはできていますか~?
前日の一夜漬けよりも、事前にしっかりチェックを強く推奨します!