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工場通信

メガーヌ2RS まずはフライホイール交換から(デュアルマスフライホイールについての説明も織り交ぜて) MEGANE2RS part.3

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スタートしたら一気に行きますよー!メガーヌRSは、多岐に渡る作業が山積みです。既にフロントセクションはバラバラになっています。ここまでバラして何するの?ってなりますが、色々です。狭いエンジンルームに2.0DOHC ターボを詰め込んでいますので、とにかく整備性が悪い!一気に進めれるならば大分解が大正解と思っています。

分解することで、作業前には確認できなかった事も色々と見えてきます。
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社外品のターボパイプ付近でオイル滲みがありまして。
その直下に位置するラジエタアッパーホースにオイルが滴り、ゴム質に若干変化が出ています。
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シフトセレクタワイヤの先端部のクリップが少し問題ありであったり。
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こうやって見つかる事は、その都度部品についての在庫確認なども並行して行っています。

トランスミッションが降りまして、クラッチやフライホイール、またその他内部の確認を行っていきます。
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ベアリング一体型のレリーズシリンダ。ベルハウジング内は、何となくオイル滲みが多い様にも思えます。

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クランクシャフトシールからのオイル漏れと思いがちなのですが、ルノーの場合はオイルパンガスケットである事が多いです。ガスケットはミッションの搭載後に交換しようと思います。

メガーヌRSはクリオRSとは異なり、フライホイールがデュアルマス式となります。高出力を受け止める部分ですので状態の判断も重要です。
例のごとく、ガタガタ・グラグラになっています。

回転方向にも、ラジアル方向にも大きな動きを確認できます。
判断基準として、回転方向の動きはダンパーの役割ですので動くのは正しいですが、抵抗感が無くてはいけません。ダンパーですから。そして、回転方向に動かした後には元に戻らなければなりません。ダンパーですから。
ラジアル方向に動くのはもっての他です。この動きが異常に増えた結果、ミッションのメンドラシャフトに異常な入力負荷を与え、ミッションが大損傷を受けたフィアット車もある位ですから。

デュアルマスフライホールの適正な交換時期は難しいです。
高価で重たい純正品で新規交換するべきか、安価で軽量な社外品に交換すべきか。これはメリットもデメリットももちろん考えなければいけません。当社では、オリジナルの軽量フライホイールをお勧めしていますが、お客様の使い方によっては向き不向きがありますのでご不明な点は直接お電話やご来店でご質問くださいね。海外に眼を向けると、デュアルマス⇒ソリッドコンバージョンKITが当たり前にリリースされているのが実情です。多くの方が悩んでいる点なのですね。

装着を頂いたお客様をはじめとし、当社のパーツをご利用いただいている同業他社様から不満の声が上がったことは無く、むしろトルクも増え、めちゃくちゃ楽しい車になった!との声を頂きます。
これは、永年に渡り欧州車の限られた車種のフライホイールを企画・製作・販売・取り付けをしてきた実績だと自負しています。

軽すぎてもダメ・重すぎてもダメ 大切なのは丁度良いかどうか。コレですよ。

今回使用するフライホイールは、デュアルマスでは無くソリッドタイプです。
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重量はどんな感じかと言いますと。
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約5キロの軽量化です。

裏側は大胆に肉抜きされた形状となり、美しいです。
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メガーヌのフライホイールをソリッドタイプに変更にすると、ダンパー機能がなくなる為アクセルオフ時のメカニカルノイズが気になるようになります。静かに快適に、そんなフィーリングをお望みの方にはお勧めできませんが、RSの性格上そんな事よりも楽しく!っと言われる方が多いです。
今回はお客様との打ち合わせのタイミングに丁度同製品を組んだメガーヌが入庫していましたので、実際に状況を確認して頂き、装着を決めていただきました。

組みつけの前には単体でのクラッチ作動確認も行っています。
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クラッチが切れた状態
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クラッチが繋がった状態
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問題が無いことが確認できましたので、組み付けます。

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仕上がりが楽しみです。

Written by Hashimoto