カクタスのヘッドライトを検証中


当社では初めての入庫となる シトロエン・カクタスが初期整備でお預かりとなりました。軽量な造りをウリとしながらも、個性的なルックスや室内空間はシトロエンらしさを満喫出来る車だと思いました。このサイズで車両重量が約1000キロですから、造り込みはなかなかです。

ヘッドライトがハロゲンですので、今回はLEDバルブを装着する事になりました。
その際に事前に調査しておきたいのが、電源供給の方式です。通常の電圧供給であれば問題有りませんが、PWM制御と言って断続的な周期での電源のON/OFFを繰り返す方式の場合は、何も考えずにLEDやHIDを装着すると、不点灯の症状を起こします。

それを調べるには、オシロスコープが役立ちます。

確認したところ、PWM制御となっていました。

もの凄い速さの周期で、ON/OFFを繰り返しています。ハロゲンバルブの場合は、この制御でも不点灯は起こしません。なぜならば、フィラメントが発光しているからです。LEDやHIDは電圧変化に対してリニアに反応を示すため、この状態では対応不可能となります。

しっかりと、対策を行って正常点灯出来る回路に仕立てていきます。

Written by Hashimoto

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