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工場通信

FIATムルティプラに刺激的なデバイスをインストール完了!

中古車の納車整備時に、ムルティプラを速く(快適で気持ちの良いエンジン)するアイテムで武装しました。
巨体の割りに、非力なエンジンですのでそこをなんとかする意味で、非常に有効なアイテムです。
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どうやってムルティプラを速くするか?
母体の整備が大切なのは言うまでも有りません。
基礎整備が完了したら次は楽しむ為のデバイスをインストールしたくなるものです。

今回のアイテムは…
クワッドリードレデューサ+V-UP16+MSA の3点です。
今後のトラブル防止も考慮し、フィーリング向上アイテムのみでは無く、
イグニッションコイルとプラグ・&コードも交換します。

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これらで、最強なムルティプラに仕立てる事が可能です。
この頃の欧州車のエンジンは自然吸気(NA)が主流ですので、こういった基礎的な部分を強化する事により
得られる恩恵は非常に大きいです。

早速、点火系作業を進めましょう。
まずは、点火コイルに供給される電源線・信号線の識別と、現在の点火波形を
チェックするためにオシロスコープにて診断します。
MSA・V-UP16を装着するにあたり、オシロスコープは無くとも装着は可能です。
当社が都度確認を行うのは、装着前の波形が正常か?装着後にプログラム通りに
MSAが作動するか?V-UPが正常に作動するか?などを確認する為にチェックしています。
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正常な波形が確認できました。
赤線の14.2Vは、コイルへの供給電圧です。
正しい電圧が流れています。
仮に車輌側配線などに問題があり、電圧降下を起こしている場合はここに示される電圧が降下に伴い低下します。
そういった場合は、別の修理も必要になってきます。
青線は1次側点火信号です。
信号波形にも問題はありません。
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V-UP16は、電源供給線を切断し、入り口・出口それぞれに結線します。
MSAは、信号線の本数分配線の途中にMSAからの信号出力線を介入させます。
ムルティプラの場合、大きなコイルが装着されていますが、信号線の本数は2本です。
ですから、MSAの種類は2ch(2チャンネル)という事になります。

ムルティプラ用のMSAは ¥54000-です。V-UP16は車種問わず ¥26000-です。
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このように、別売のステーを使用して整備性の悪化を招かない場所に取付しました。
万が一、MSAやV-UP16がトラブルを発生した場合は、それぞれの結線カプラの繋ぎ変えや
抜き取りにより、直ちに元の回路へと復旧が可能です。
まず、トラブルを起こす事はありませんが。念のためにその様に作られていますのでご安心下さい。
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続いてはレデューサの取付です。
簡易的な取付説明書としても理解して頂ける様に説明も添えました。
カテゴリーに「取付概要関連」を追加しました。今後も時間のある際に充実させていきます。
通販での販売に対して、お客様のお役に立てば幸いです。

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この様に各部の処理を行い、取付全体像はご覧の様に仕上がります。
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この後、エアクリーナ用のダクトが装着されますので、組み付け後はレデューサが見えなくなります。

さて、点火波形はどうなったのでしょうか?
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昇圧装置による、16.1Vが供給されるようになり、点火信号がマルチスパークで5回の波形を確認できます。
3800回転以降は、この5回スパークが3回スパークへと切り替わります。
MSAは、マルチスパーク(複数点火)でもあり、バリアブル(可変)でもあるわけですね。素晴らしいです。

レデューサで武装し、点火デバイスを組み込んだムルティプラ、ここまで来るとエンジンフィーリングは
まるで別物と化します。

全体的にもっさりとしたイメージの強い車ですが、エンジンフィーリングはしっかりとドライバーのアドレナリンを
放出させる仕上がりになります。
車好きたるもの、やはりエンジンフィーリングは大切です。
エンジンがちゃんと回る車は乗っていて気持ちが良いのと、飽きません。
この要素は、車好きにとってやはり重要。

年式の経過した車も、10万キロを越えた車も、メンテナンスの情熱を注げば全く問題無く乗る事が出来るという事を
私達は日々実証し続けています。