ルーテシア3RSは4輪アライメントの施工


問題箇所の各部を改善したルーテシア3RSは、リジットメンバ-の組み付けを行い、アライメント調整を進めています。
優れた構造のサスペンション性能を発揮する為には、正確なアライメント作業は必要不可欠です。
オーナーの好みに合わせて、数値を作り上げていく事もこの作業の醍醐味のひとつです。

今回のルーテシア3RSのオーナー様は、サーキットを気持ち良く走る事を視野に入れ、車輌選び~購入をされています。
過去のモータースポーツ経験は豊富で、凄腕の持ち主だと認識しています。

ご自身の走り方・車の操り方を明確に説明出来る方ですので、アライメントの数値造りについてのカウンセリングにおいてもとても分かりやすいイメージをコチラに伝えて頂けました。

実際の測定値は、リヤのトゥの値の左右差から来るスラストアングルのズレが大きく、ここを重点的に数値を詰めていきます。

一般走行においても、モータースポーツシーンにおいても、リヤのトゥ値の左右差はコーナリング性能に大きく影響します。
直進安定性能に置き換えても、同様に影響します。
今回の数値は、右コーナーはオーバーステア傾向・左コーナーはアンダーステア傾向にあると言える数値です。

画面表示を変更するとこんなイメージです。

全体的なリヤトゥのバランスには大きく変化を付けずに、左右差を拭いスラストアングルを同時に整える事に成功しました。

現状はノーマルサスペンションが装着されており、アライメント数値とリジッドメンバーによる効果をどの様に評価して頂けるのかが最も気になる点です。
今後の計画としては、ノーマルストラット構造にピロアッパーマウントを装着し、マウント剛性の向上とマイナスキャンバー角度の増大を狙いたいと思います。

Written by Hashimoto

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