695esse esse リジッドカラーの組付け
動画でのご紹介も


ミッションを降ろす為にサブフレームを取り外しています。

組み付けの際に、リジッドカラーの組み付けを進めて行きましょう。

リジッドカラーは、言わずと知れた剛体化パーツです。
組付ける事により、高負荷の際に生じる捻れや撓みを防ぎ、直進性・旋回性能・ブレーキ性能 と色々な箇所に働きかける部品です。

アバルトのサブフレームにカラーを組付けると、どの様にボルト側には作用しているのか?を画像と動画でご紹介します。
サブフレーム側に開いた大きめのボルトホール。これは組付け易さを視野に入れた「あそび」であります。
そこに、カラーの突起が嵌まる。そういう仕組みであそびを減らすのがリジカラの役割です。

実際にカラーが無い状態と、ある状態ではボルトにはご覧の様な動きが生じます。

普通に組めば、ボルトはサブフレームのボルトホール内でカタカタと動いてしまいます。
動く事は悪い事ではありませんが、カラーにより隙間が埋まる事でボルトとサブフレーム間のがたつきは、ほぼ無くなります。

こうする事で、サブフレーム全体とボディ側を一体化させたイメージと成り、先述のリジカラ効果が生まれます。

良い事も多いですが、あそびを無くす事による作業性の悪化は感じます。
サブフレームを車両側へ組付ける際に、普段は問題無く組み付けが行えるのですが、結構厳しくなります。穴位置は合わせづらくなります。
また、リヤ側への組付けも同様でして、アライメント作業ではこの「あそび」が調整可能な好都合な事であったのですが、微動だにしなくなるために
左右差を拭うことに苦戦を強いられる事もあります。

もっとも、そんな事はお客様には関係の無い事なのですが、現場サイドではそういう意見が出る物です。
完成度を上げる為には用品の組み付け・取付のみでは無く、それぞれの特性に合わせた仕上げ方が必要になります。
それらを融合する事で得られる満足感は、結果的にお客様の満足度の高さに繋がると信じています。
Written by Hashimoto

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