ジュリエッタの灯火類をフルLEDコンバージョン
動画での明るさ実証もご覧下さい


ジュリエッタのヘッドライトをめちゃくちゃ明るくします。
使用するのは、アバルト用としてリリースしている 「D1S LEDコンバージョンKIT 」を軸として、ハイビームとフォグランプもLEDコンバージョンを行います。

冒頭画像は、当社オリジナルのD1S LED を始め、ハイビーム用の H1 LED フォグランプ用の H3 LED それらの純正と、LED製品を並べた物です。
LEDは本当に明るくなりました。HID製品の新商品が出てこなくなるわけです。

こちらはフォグランプの裏側。
ジュリエッタは、この部分にエアクリーナボックスが装着されていますので、取り外しての作業を行います。
フォグランプは、裏側のカバーが電源ボックスともなるので、純正カバーは使用せずに別で電源線を引き込み、裏側スペース確保の為に汎用カバーを使って仕上げておきました。
画像は。。撮り忘れています。

ロービーム・ハイビームの交換作業も、ご覧の様に裏側(タイヤハウス)より施行します。
バンパー外して、ヘッドライトを外して、というのがセオリーなのですがジュリエッタはとても上手く作られていて、外さなくても施行が可能です。

片側のみをフルLEDに組替えた状態での点灯テスト。
良い感じに整っています。

これまで実績が無かったのですが、H3のフォグランプも上手く組み替えが出来ました。

とは言っても、このフォグランプは小さすぎて、灯火機能としてはあまり優れてはいないのが残念。

組替え後は、光軸の点検を行うのですが、テスタで確認するとなぜかもの凄く下側を照らしている事が気になりました。
このまま手動調整で上げて良いのか?

いや、ダメでしょ。

そんなわけで、診断テスタを繋いでヘッドライトセンサの情報を確認すると。
「アクスルセンサー、フロント:信号」という項目の数値が「0.50V」
ここがおかしいです。
「記憶されたゼロ位置値、前アクスルS」は「2.64V」です。
何を意味するかというと、記憶=つまりキャリブレーション値ですから、センサー出力値も2.64Vである必要があります。
なのに、実測値は 0.50V 。これは何か起きています。

考えられる原因は、センサー不良かセンサのセット状態不良。
右のロワアームに装着されているセンサーリンクロッドを確認すると、あれ?なんかおかしくない?という形になっていました。
画像中央の横方向を向いているロッドです。

取付方を修正すると。
うんうん、正しい。こんな感じ。

そのうえでテスタ数値を確認すると。
キャリブレーション値に近づきました。
この状態で、キャリブレーションを行う事で、現在の出力値と認識値が揃い、ヘッドライトの自動調整機能が正常に作動します。

センサ値が正常になった事で、先程はめちゃくちゃ下を向いていた光軸が、中央部を照らす様に変化しました。

この状態で、最終の光軸調整を行います。

点灯状態を、動画にて納めてみました。
①全消灯 ②フォグのみ点灯 ③ロービーム点灯 ④ハイビーム点灯
フォグは期待出来ないレベルですが、ロービームとハイビームのパワーが凄いです。
夜間に試運転を行いました。ハイビームも点灯させて走れば見えない物は無い程の視認性を実現しています。

しかし、ハイビーム点灯後の明るさが凄いです。消し忘れ要注意です。
Written by Hashimoto

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